小沢優子「私は私が嫌いな人達と同じ尺度で生きている」|呪術廻戦 第30話「そういうこと」

 アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
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虎杖に告白しなかった小沢優子

 でも、今の私ならもしかしたら…… なんて。

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第30話 そういうこと(ABEMA)より引用

 アニメ「呪術廻戦」第2期、通算第30話「そういうこと」にて、小沢は虎杖と再会しますが思いを伝えることが結局できずに終わります。

 容姿のコンプレックスゆえに、内面を見てくれる虎杖に好意を持ち、外見を見るクラスの男子を嫌悪していた小沢。

 東京で再会し、変わらず内面を見てくれる虎杖を通して、自身が外見を重視していたことに気づき自己嫌悪してしまいます。



解説

優しい虎杖・伏黒・釘崎

 背が高い子が好きって言ってたな。

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第30話 そういうこと(ABEMA)より引用

 虎杖だけでなく、釘崎や伏黒の「いい奴」っぷりが存分に描かれている第30話「そういうこと」の小沢パート。

 初対面の小沢の恋心に対して言外の様々な思いを察して協力する釘崎。

 同じく「そういうこと」と察し、また虎杖の女性のタイプについて「尻」は伏せて「身長」のみ言及する紳士的な伏黒。


小沢に気づける虎杖

 虎杖「あれ、小沢じゃん。なにしてんの? 奇遇」

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第30話 そういうこと(ABEMA)より引用

 容姿の変化に左右されず、一目で小沢とわかる虎杖。
 そんな虎杖になんとも言えない表情をする小沢。

 釘崎が言う通り、「誰?」となれば小沢は傷ついたことでしょう。
 一方で、虎杖が小沢に一目で気づけたことで、小沢は自分の浅はかさに気づくことになります。

 背が伸び痩せて、自分の容姿に自信を持てるようになった小沢。
 しかし虎杖にとってその変化はどうでもいいことだったのだと気づかされます。
 小沢は内面を見てくれる虎杖が好きだったのに、自分は(自分を含め)人の価値を外見で判断していたことを自覚します。


自分の尺度が嫌いな人達を同じと気づく小沢

 虎杖君は、私が知らない私を見てくれる。
 虎杖君以外の男の子なんて嫌い……

 でも、今の私ならもしかしたら…… なんて。
 私は、私が嫌いな人達と、同じ尺度で生きている。

呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第30話 そういうこと(ABEMA)より引用

 字が綺麗だったり魚の食べ方が綺麗だったり、そういう「小沢のいいところ」が「私が知らない私」である点がまた酷だなぁと思います。

 「私が知らない私」という表現から、字や食べ方の綺麗さを小沢は自覚していなかったことがわかります。

 つまり小沢は自分の外見にコンプレックスがありなおかつ内面の長所に気づけていなかったことになります。
 対して虎杖は外見にとらわれず内面を見てくれていました。
 まさに小沢は自分が嫌いな人と尺度が変わらず、そのことに気づき自己嫌悪します。

 自分の価値観の浅はかさに気づいた小沢は、ある意味で憧れであった虎杖が「眩しすぎる」存在となり、結局思いを伝えることができなくなります。



本編の解説

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参考資料

 
 

 
 

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