1. 上司は無能
上司が無能で嫌になると感じる人は多いのかもしれません。
けれど、そもそも「上司は有能であるべき」という前提が間違っている可能性があります。
なぜなら、会社というシステム上、上司は必ず無能になるようになっているからです。
これはピーターの法則と呼ばれます。
2. 今の上司はそれより上に行けなかった人
社員が10人いて、そのうち1人が係長になったとしましょう。
この係長は10人の中で比較的優秀だったわけです。
係長が10人います。その中で1人が課長になります。
その課長は10人の中で比較的優秀だったわけです。
残りの9人の係長はそんなに優秀じゃなかったからそのままのポジションにいるわけです。
優秀な人はどんどん出世していきます。
もしかしたら優秀な人は最終的には会社の外に出ていくかもしれませんね。
そうやって、今の上司はそれより上に行けなかった人達で構成されます。
このように考えると、個人の力と言うよりは、無能な上司が生み出されるのはすごく当たり前のことのようです。
3. あなたはあなたの好きなことを
無能な上司は嫌だというのはすごく当然の考えだと思います。
けれど会社というシステムは無能な上司を生み出します。
ではどうすればいいのかというのは以前の記事で書きましたが、いずれにせよ「なんで上司は無能なんだろう」とまるで「珍しく起こったこと」のように嘆くのは筋が違うのかもしれません。
有能な上司の下につけるほうが珍しいことのなのですから、「しょせん上司も人」くらいな感じであなたはあなたの好きなことをやるくらいでちょうどいいのかなと思ったりもします。
4. まとめ
会社というのはその仕組み上、「無能な上司」を生み出してしまいます。
これは水が上から下に流れるように、ごく自然なことです。
平社員という気楽な立場なら優秀と評価されていた人も、役職に就くと途端に無能の烙印を押されるのはよくあることです。
人は無能と評価されるところまでは出世して、無能と評価されたポジションに長く居座ることになります。
行くところまで行ってそのあと手詰まりになる感じです。
社員を解雇しにくい日本の労働基準法から見ればすごく当たり前の現象なのかもしれません。
「上司は自分より上に立っているんだから、自分より有能であってほしい」という感情は誰にでもあると思います。
けれどそういうふうに会社のシステムがなっていないのもまた現実なわけですね。
真面目な人とほどこの「人の上に立つ人は有能であるべき」という考えが強いように思えます。
けれど、今の日本の会社経営の仕組みを考えると、
「上司なんて無能で当たり前だ」と気楽に考えて、上司の言うことは話し半分で聞くくらいでもちょうどいいのかなあと思います。