アニメ「女子高生の無駄づかい」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
ロボはなぜ「さい女」に入学したのか?
アニメ「女子高生の無駄づかい」の主要な登場人物の一人であるロボこと「鷺宮しおり(さぎのみやしおり)」。
口数が少なく、感情が表に出にくいためずいぶんと独特な雰囲気のあるロボ。
そのためロボの言動はなにかと「ミステリアス」で片付けられがちですが、
彼女が学業優秀な才女であるにも関わらず、
バカ達と同じ高校に通っているのはバカやヲタ達と一緒にいたいためです。
もっと言うと、
中学時代に人間関係をうまく築けず孤立したロボは、
友情を最も優先する価値観を持つようになりました。
さいのたま女子高等学校
本作の舞台となる「さいのたま女子高等学校」、通称「さい女」。
決して「さいたま」ではないようですねw
マジメいわく、さい女は4歳児の知能レベルに等しいらしく、偏差値だけ見ればずいぶんと残念な学校のようですね。
マジメとロボは交流はそんなになかったものの同じ中学でした。
進学校であるマジメ達の中学において、常に学年トップだったロボ。
マジメは高校受験の日に体調を崩してさい女に入学しましたが、
マジメ以上に学業が優秀なロボがなぜさい女にいるのか。
嬉しい反面、当初は疑問を感じていたマジメ。
ロボの過去
そもそもロボは小学校はバカとヲタと同じでした。
ちなみに小学校時代はマジメは別だったようで、
なので整理すると
ロボは小学校はバカやヲタと同じ地元の小学校、
中学はマジメと一緒の進学校、
そして高校はバカ・ヲタ・マジメとみんな一緒のさい女といった感じですね。
小学校時代、バカ・ヲタ・ロボは仲良く遊んでいた様子。
しかし中学になるとロボは学校が違う、
バカとヲタも学校自体は一緒なもののクラスが違ったようで次第に距離が離れていきます。
しかし元は同じ小学校。
おそらく住まいが近所であったためある日ばったりと再会する3人。
これをきっかけに再び遊び始めます。
直接ロボは言わなかったものの、
進学校で孤立していたロボ。
口数が少なく感情が表に出ず、また微生物など独特な学問に興味のあるロボは周囲から避けられていたようです。
バカとヲタがさい女に進学することを知ったロボは、自分もさい女に進学することを決意します。
そんな決断に当然バカは反対しますが、ロボの意思は固かったようで。
ロボはさい女に入学することになります。
おわりに
第10話でバカと喧嘩になったときにロボが言っていた通り、ロボも傷つくことはもちろんあるんですね。
きっと中学時代の孤立はロボにとって非常に心の傷になっているのでしょう。
だからこそ、
自分を受け入れてくれる人を大切にしているのですね。
パッと見バカ・ヲタ・ロボの3人を見るとロボが一番距離をおいている印象を受けますが、
実際は、ロボはバカやヲタのことが大好きなんでしょうね。
しかし一方で、ロボが中学時代本当に孤立していたかといえば微妙な気もします。
中学時代にマジメがロボに憧れていたように、
高校になったら今度は男子高校生からひとめぼれされたり、
本人が気づいていないだけで、
中学時代だってロボに惹かれロボを受け入れたいと思う人はいたはずです。
けれど当時のロボにとって、そういう自分の居る場所を別の角度で見る余裕はなかったのでしょう。
孤独から逃れるためには学校を選ぶしかなかったのでしょう。
普段は達観した印象のロボですが、こういうところは思春期らしいというか人間らしいですね。
たぶんバカ・ヲタ・ロボが大人になっていく中で、
ロボはバカやヲタ以外にも自分を受けれてくれる人を見つけることができるのでしょう。
そしてどんな場所でも、そういう大切な人と出会うことが自分にはできるんだと気づくのかなと思います。
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