アニメについて少し語るページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
藤原啓治さんのアーバイン
声優、藤原啓治さんが亡くなり
その声が聞けなくなると思うと非常に悲しいです。
藤原啓治さん出演作品といえば
クレヨンしんちゃんの野原ひろし、
鋼の錬金術師のマーク・ヒューズ
あたりが知名度の高い作品ということになるのでしょうか。
これらと比べるとややマイナーではありますが、
個人的には
藤原啓治さんといえばやはり「ゾイド-ZOIDS-」のアーバインを思い出します。
「ゾイドワイルドZERO」というシリーズで令和も人気なゾイド。
その初代アニメにあたる「ゾイド-ZOIDS-」は無印とも言われますが、
無印ゾイドのアーバインは特に印象に残っているキャラクターの一人です。
無印ゾイド2000年頃の作品なので、
現実的には続編が作られる可能性は低いでしょうが、
それでも
もう藤原啓治さん演じる新しいアーバインを見る可能性がなくなってしまったと思うと、懐かしさも合間った喪失感を感じてしまいます。
アーバインとは?
ゾイドはアニメシリーズだけでも多数あり、
藤原啓治さんも複数のキャラクターを演じていますが
やはりメインとなるのは主人公の味方ポジションであるアーバインでしょう。
主人公のバン・フライハイトの兄貴分としてバンを支える賞金稼ぎ。
帝国と共和国の戦争を描くゾイドの世界において、
どちらの国にも属さないアーバインは魅力的なキャラクターの一人です。
アニメにおけるアーバインの功績
藤原啓治さん演じるアーバインが印象に残っているのは、
やはりライトニングサイクスの初登場シーンが印象的だからです。
ゾイドにおいて
ライトニングサイクスの初登場回は非常に有名なものの1つです。
その理由は2つあって、
1つは単純にかっこいいからです。
拘束具を外しながら走るライトニングサイクス。
アーバインの前機であるコマンドウルフと同じオレンジ色のキャノピーになる瞬間は名シーンです。
そしてもう1つの理由が、
ゾイドのCG技術においては
このライトニングサイクスの回が1つの区切りのように感じるファンが多いからです。
ゾイドは今ではオーパーツと言われるほど、
当時から考えるとCG技術が進んでいました。
しかしながら、
序盤のクオリティーはそこまで高くなく、
やはり時代的に慣れないCGに苦戦している印象を受けます。
しかし、回を重ねるごとにクオリティーは上がり、
アーバインとライトニングサイクスの回は
前述の演出の妙もあってクオリティーの高いシーンとして印象づけられます。
このように物語の中だけでなく、
ゾイドというコンテンツ自体においても
藤原啓治さん演じるアーバインは
非常に象徴的な存在です。
おわりに
アニメは作画や脚本を誰かが引き継ぐことができれば、
理論的には永遠に続けることができます。
それはアニメというコンテンツの強みの1つだと思います。
だからこそ長く続いたり、リメイクされた作品を視聴者は見ることができます。
しかしそんなアニメにおいても、「声」を永遠に続けることはできません。
作品に長く触れることができるということは、
変化していくキャラクターの「声」を聞くことでもありますね。
そこに寂しさや時の流れを感じずにはいられないのも、正直なところです。