アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
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ショウ・タッカー(綴命の錬金術師)とは?
ショウ・タッカーは「綴命の錬金術師」の二つ名を持つ国家錬金術師です。
生体錬成を専門とする学者・研究者タイプの錬金術師であり、戦闘は行いません。
原作では序盤のみ、アニメ(2期)でも1話分しか登場せず出番は多くないですが、そのサイコパスな言動が非常に印象深く作品を象徴するキャラの一人と言えます。
解説
綴命の意味
「綴命(ていめい)」という言葉は一般的な語句ではなく、おそらく作中の造語と思われます。
意味ははっきり明言されないものの、「命」を「綴る(つづる)」という漢字から「命をつなぎ合わせて新たな命を生み出す」といった意味合いと考えられます。
実際にタッカーは合成獣(キメラ)の錬成の権威と巷では言われており、複数の動物を掛け合わせて新たな生物(キメラ)を生み出す研究を生業としています。
タッカーの正体
普段の穏やかな言動とは裏腹に、サイコパスでマッドサイエンティストな気質を持つタッカー。
国家錬金術師の資格に固執するあまり、家族を材料にキメラを合成します。
2年前に妻を材料にキメラを合成し国家錬金術師の資格を取得。
その後、査定を通り資格を維持するために今度は一人娘であるニーナを飼い犬のアレキサンダーと合成しキメラを錬成します。
生命倫理を欠いた行為が目立つタッカーですが、その背景には自分の凡庸さ(才能のなさ)から研究の行き詰まりに苦悩する様子も見られます。
家族をキメラにする狂気な様子だけでなく、こういった自分の才能のなさとそれゆえに資格に固執する人間味ある弱さのようなものが、タッカーをより印象的なキャラクターにしていると言えます。
ホムンクルスからの評価
巷ではキメラの権威と評価されているタッカーですが、ホムンクルス側からはまったくと言っていいほど評価されておらず、才能のない錬金術師として扱われています。
ホムンクルス側や軍上層部は(キンブリーの部下やデビルズネストにいたグリードの仲間のような)すでに人と獣のキメラを複数名完成させています。
このためタッカーの不完全な研究はほぼ評価されていません。
それでも彼が国家錬金術師の資格を取得できたのは、秘密裏にホムンクルスや軍上層部が行っていキメラの錬成を隠すための建前と言えます。
このためタッカーはホムンクルス側から人柱候補としても認識されていません。
1期と2期の違い
君のような勘のいいガキは嫌いだよ
登場回
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索