アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ホーエンハイムの死
最終回前の第63話にて、ホーエンハイムは自身の賢者の石を使い果たしその生涯を終えます。
トリシャの墓石の前で変わらぬ家族への愛を示すホーエンハイム、それでも割り切れない死、絶妙なタイミングで入るエンディングなどハガレン最高の神シーン・感動シーンと言えます。
シーンの解説
ホーエンハイムの名言
ただいま、トリシャ。
エドワードが、親父って呼んでくれたんだ。
クソがついてたんだけどな。人より長く生き続けるなんて、しんどいことばかりだと思ってた。
だけど君や息子達に会えて、生きててよかったと、心から思えるようになった。
充実した人生だった。
そうさ、充分だ。
ありがとう、トリシャ。ああ、でも、やっぱり死にたくねえって思っちゃうなあ。
ほんと俺って、しょうがねえなあ。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
一般的に長生きはいいこととされますが、一方で「永遠の命が幸福とは限らない」という概念もアニメではよく描かれるものの1つかと思います。
人の死に目を何度も見る中で、人生に疲弊したホーエンハイム。
しかしその長い人生があったからこそトリシャやエド・アルというかけがえのない家族に出会たとも言えます。
大切な人達との出会いを通して、賢者の石として長く生きた自分の人生を肯定できたホーエンハイム。
そして個人的には、「やっぱり死にたくねえって思っちゃうなあ」というセリフがこのシーンを何倍も深淵にしてくれていると思います。
後悔なく生きた一方で、それでも割り切れない死への拒絶感も描かれていて、綺麗事だけではない深い終わり方だなぁと思います。
ホーエンハイムの死とピナコ
ホーエンハイム、なんだい帰ってたのかい。
……馬鹿垂れが。
なんて幸せそうな顔して死んでんだい。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
墓石の前で旅立ったホーエンハイムを見つけるピナコ。
ここからのエンディングの入りは、アニメ史に残る涙腺崩壊シーンではないでしょうか。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索