アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
打ちひしがれるエドとアル
スカーの初登場が印象的な第5話ではありますが、
第5話「哀しみの雨」は前回のニーナとアレキサンダーの境遇に苦悩するエドとアルのシーンが深い回でもあると思います。
シーンの解説
エドの名言
この世界も法則に従って流れ、循環している。
人が死ぬのもその流れのうち。流れを受け入れる。
先生によく言われたっけ。わかっているつもりだった。でもわかってなかった。
だから母さんを……
そして今も、どうにもならないことをどうにかできないかと考えてる。
俺は馬鹿だ。
あのときから少しも成長しちゃいない。雨ならモヤモヤした気持ち、流してくれると思ったけど、今は顔に当たる一粒すら鬱陶しい。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode5」(Abema TV)より引用
大きな流れの中で苦悩する小さな存在(人間)であるエドとアル。
作者が酪農を営む家庭で育ったためか、自然の摂理や流れに関する価値観が作品に反映されています。
アルの名言
肉体を持たない僕には、雨が肌をうつ感覚もない。
それは寂しいし辛い。
僕は、やっぱり元の身体に、人間に戻りたい。
それが、世の流れに逆らう、どうにもならないことだとしても。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode5」(Abema TV)より引用
肉体を持たないアルのほうが、自身のアイデンティティに関する言葉に重みがあるなと思います。
エドももちろん元の身体に戻る強い信念はあるのでしょうが、
やはり鎧の身体であるアルのほうが、エドよりも自分の身体に対する思いや考えに深さを感じます。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索