アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ロゼとエドの名言
立って歩け。
前へ進め。
あんたには立派な足がついてるじゃないか。
なんにもすがる必要なんてない。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode3」(Abema TV)より引用
ハガレン2期の第3話、ロゼとエドのやりとりは非常に深く、ハガレン序盤における名シーンの1つだと思います。
自分の身体を失ったエドの言葉は言わずもがなですが、
レト教に不信感を抱いてもなお「すがるもの」を探してしまうロゼが、人間の弱さを非常にうまく表していると思います。
ハガレンは「人間は弱いけれど立ち上がることができる」というのが全体を通して描かれていて、そのため人間の弱さを描写するシーンは非常に重要な意味を持っていると思います。
解説
偽物だった賢者の石
コーネロが使っていた賢者の石は不完全品であり、徒労に終わったエルリック兄弟。
しかし、レト教を失いすがうものがなくなったロゼは、半ば自暴自棄にエルリック兄弟に銃を向けます。
エルリック兄弟が賢者の石を独り占めしようとしているのではないかと疑うロゼ。
冷静でないロゼ
人の話を聞かず、冷静さを欠いたロゼ。
レト教を失い、盲目的に今度は賢者の石を求めます。
エド達の母親も生き返らせることができるといった旨の発言がエドの感情を逆なでします。
死んだ人間は生き返らない。
二度と……
二度と。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode3」(Abema TV)より引用
ロゼにとっては辛いですが、事実を強く突きつけるエド。
ロゼの心の叫び
生き返るって言ったのよ。
祈れば叶うって言ったのよ。
奇跡は起きるって。
これから私は何にすがって生きていけばいいのよ!?
教えてよ……「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode3」(Abema TV)より引用
後述するエドの言葉が名言であることは言わずもがなですが、このロゼのシーンのほうがむしろ深いなぁと思います。
結局ロゼもレト教のペテンや、死者が蘇らないことを頭ではもうわかっていて、しかしそれでも「すがるもの」を求めてしまう。
そして八つ当たりのようにエドに叫びます。
どうしようもない現実に自ら答えを出すことほど、辛く難しいことはありません。
エドの名言
そんなこと自分で考えろ。
立って歩け。
前へ進め。
あんたには立派な足がついてるじゃないか。
なんにもすがる必要なんてない。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode3」(Abema TV)より引用
そんなロゼに、少し冷たいようですがエドなりの優しさを見せます。
自分で立ち上がることの大切さを伝えるエド。
オートメイルの足を持つエドだからこその言葉の重みがあります。
身体を失った際にマスタングに国家錬金術師という可能性を提示され、自ら決めて立ち上がったエド。
その経験が今回のロゼへの言葉に活かされているのかなと思います。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索