アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ヒューズの死亡回
ハガレン全話の中でも印象的で悲しい回の1つであろう第10話。
全64話あるアニメ2期においてわずか10話目で退場となったヒューズですが、それでも視聴者が感情移入できるくらいヒューズの人の良さは丁寧に描かれており、ハガレンという作品の構成のうまさを感じます。
シーンの解説
知り過ぎたヒューズ
賢者の石の材料は生きた人間であること、軍が行う戦争の場所に規則性があることから、軍の企みを察知したヒューズ。
錬金術師でないヒューズが国土錬成陣のことをどれだけ理解できていたかは不明ですが、
賢者の石を作るために国民の命が犠牲になっており、軍が黒であることを察した様子がうかがえます。
これによって命を狙われるヒューズ。
ウロボロスの刺青からラストがホムンクルスであることを察します。
おそらくエドの前情報もあったでしょうから、ラストの最強の矛から急所を避け、ナイフで応戦するヒューズ。
ヒューズがデスクワーク派で戦闘は苦手と予想していたであろうラストは、ヒューズを仕留め損ねます。
軍の誰が企みに加担しているかわからないため、外から電話をかけるヒューズ。
続いて、ロス少尉に変身したエンヴィーに狙われます。
ヒューズの暗殺
泣きぼくろの有無でロス少尉に偽物であることをすぐに見抜いたヒューズ。
その後エンヴィーはグレイシアに変身し、ヒューズは手が出せず命を落とします。
非常に悲しい死ではありますが、ヒューズがロス少尉やグレイシアを「偽者」だとわかった上で殺されたのは幾分マシな展開だったかもしれません。
もしもヒューズがエンヴィーを見抜けず、ロス少尉やグレイシア「本人に裏切られて殺された」と思い込んでしまっては、悲しすぎるでしょう。
エリシア、グレイシア、ごめんな。
早く帰るって、約束……「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode10」(Abema TV)より引用
十分応戦するチャンスはあったものの、グレイシアの顔を見て攻撃できなかったヒューズ。
最期までヒューズらしい行動だったと言えます。
この事件の真相をマスタング達が追う形で以後のストリーは謎解き要素も加わっていくわけですが、
第五研究所でバリーに向けてロス少尉が発砲したことが、ヒューズ殺害を疑われるきっかけでもありアリバイにもなる点が伏線として見事だと思います。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索