カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
Part12 ドゥ・イット・ユアセルフ
自分の事は、人に頼らず自分でやる。
誰に教わったのか知んないけど、いつからかそんなふうに思うようになったわ。
別に大層なことじゃないけど、人に頼られて、それに応えられないのも嫌だし、たとえ応えられたとしても、それがホントにその人のため?とか思っちゃうし。
結局、自分の運は、自分でつかまないとね。ジェット「女はすぐ裏切るが、男は義理に生きるもんだ」
フェイ「義理ねえ」
ジェット「俺はそう信じたいね」フェイ(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
解説
長年のコールドスリープと記憶喪失により、「自分の事は、人に頼らず自分で」やらざるを得ない生活となったフェイ。
フェイの人格形成の大きな要因として、コールドスリープから目覚めた直後に詐欺にあったことは大きいでしょう。
これによりフェイは記憶喪失で家族もいないという不安な状態に加え、莫大な借金を理不尽に背負うことになります。
第15話「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」において、目覚めた直後のフェイはまだ人を信頼し人と関わる、年相応の純粋さのようなものがあった気がします。
しかしながら詐欺の一件で人間関係も生活も放浪を繰り返すような他人に依存しないスタイルへとなっていきます。
とは言うものの、詐欺師であるウィットニー・ハガス・マツモトと再会した際、どこか彼に対する甘さのようなものがありました。
元はお嬢様育ちと思われるフェイ。
強がりで擦れた言動の中に、消えてはいない純粋で正直な気質がフェイにはあるのではないかと思います。
補足記事