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人体練成とは?
アニメ「鋼の錬金術師」において登場する用語である「人体練成」。
「人体練成」とは錬金術によって人の体や命を練成する行為です。
「鋼の錬金術師」の世界において、人体練成は禁忌とされています。
人体練成の種類
作中において、「人体練成」は「身体の一部を練成する」パターンと、「失われた命を練成する」パターンがあります。
「身体の一部を練成する」人体練成
例えば軽い傷を治療する程度の錬金術は医療錬金術に該当し、人体練成とは微妙にニュアンスが異なります。
まあ、「人体」を「練成」しているので、人体練成といえばそう言えなくもないですが。
作中において「人体練成」と「医療錬金術」を明確に区別する定義は明かされず、曖昧な状況です。
それでも本編の文脈から読みとると、
一般的な医療で治すことができないほど大々的な範囲の身体の練成を「人体練成」と指しているようです。
「身体の一部を練成する人体練成」は賢者の石などで適宜錬金術の力を増幅させることで可能であり、エドもキンブリーとの戦闘で重要を負った際に行っています。
「失われた命を練成する」人体練成
「身体の一部を練成する人体練成」に対して、こちらは身体全部というか、失われた命(つまりすでに死んでしまった人)を練成します。
「失われた命を練成する人体練成」は、賢者の石をもってしても不可能です。
これはそもそも「失われた命」に釣り合う「代価」は存在しないという考えに基づきます。
エドやアルをはじめ、人体練成で体の一部を持っていかれてもなお人体練成が成功しない原因はこれにあります。
死んだ人を生き返らせることはできず、どんな代償を払っても「代価が足りない」わけです。
人体練成と真理の扉
人体練成において少しややこしいのが、身体を取り戻したアルのパターンでしょう。
母親を人体練成しようとしたエルリック兄弟。
それに伴い、弟は身体全てを持って行かれ、兄の腕を代償として魂だけは鎧に定着することでこの世につなぎとめられます。
「フラスコの中の小人ホムンクルス」との戦闘の最終局面、
アルはエドを助けるために自分の魂を代償としてエドの腕を取り戻します。
こうしてアルは肉体も魂もこの世から存在しなくなります。
戦いが終わった後、
エドは自分の真理の扉を代価として、アルの魂と肉体、つまりアルの全てを取り戻します。
先述のように、人体練成はいかなる方法をもってしても不可能なのに、なぜアルは魂と肉体を取り戻したのでしょうか?
これは、アルと肉体と魂は死んだのではなく、あくまで真理の扉のところにあったからです。
このように、真理の扉に持って行かれただけなのか、死んでしまい本当に失われただけなのかで錬金術によって取り戻せるか否かが異なります。
まとめ
アニメ「鋼の錬金術師」において、
「人体練成」とは錬金術によって人の体や命を練成する行為です。
「人体練成」は「身体の一部を練成する」パターンと、「失われた命を練成する」パターンがあります。
作中には医療錬金術も存在しますが、「人体練成」と「医療錬金術」を違いは曖昧です。
失われた命を練成する人体練成」は、賢者の石をもってしても不可能です。
死んだ人を生き返らせることはできず、どんな代償を払っても「代価が足りない」わけです。
このため、人体練成は失敗し、失敗であっても術者は代価として身体の一部を持って行かれることになります。
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