アニメ「呪術廻戦」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
偽夏油の首を絞める腕
アニメ「呪術廻戦」第34話「昏乱」にて、意に反して自身の首を絞める夏油の右腕。
五条の声に応じたようなタイミングであり胸熱な展開です。
しかしこれが夏油復活の伏線とは限らない点が、呪術廻戦らしい残酷な演出とも言えます。
解説
夏油に呼びかける五条
(封印されて眠るのは)僕はな。
お前はそろそろ起きろよ。
いつまでいいようにされてんだ、傑。呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第34話 昏乱(ABEMA)より引用
虎杖達を信頼していることもあり、封印されながらも悲壮感はなさそうな五条。
一人称も「僕」に戻っており、冷静になった様子。
勝手に動き出す夏油の右腕
すごいな。
初めてだよ、こんなの。真人、見てくれ。
君は魂は肉体の先にあると述べたが、
やはり肉体は魂であり、魂は肉体なんだよ。でなければこの現象にも、
入れ替え後の私の脳に、
肉体の記憶が流れてくるのにも、説明がつかない。呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第34話 昏乱(ABEMA)より引用
五条の声に反応するかのように、夏油の右腕が勝手に動き出し、自身の首を絞めます。
偽夏油はこの現象に慌てるどころか喜んでいるような興奮を示します。
自身の術式と真人の理論(魂は肉体の先にある)に矛盾を抱えていた偽夏油。
今回の現象で自分の術式の正当性のようなものを再認識します。
術式は世界
真人「それって一貫してないといけないこと?
俺と夏油の術式では世界が違うんじゃない?」偽夏油「術式は世界か……
いいね。素敵だ」呪術廻戦 | 第2期 渋谷事変 第34話 昏乱(ABEMA)より引用
少年漫画的には、明らかに夏油復活の伏線を期待してしまう展開。
しかしファンブックなどの作者のコメントを踏まえると、「ただの偶然」で終わりそうな偽夏油首絞めシーン。
そんな悲しい現実を突きつけるのがなんとも「呪術廻戦」らしいです。
五条と夏油
偽夏油の首絞めと五条の封印は共通性のある演出となっているなぁと思います。
獄門疆をフリーズさせるほどの強さを持ちますが封印されるという結果は変わらない五条。
偽夏油の意に反して身体を動かすような稀な事態を引き起こすものの、死んだことには変わらない夏油。
五条も夏油も予想外の状態を呼び起こすほどの強者でありながら、それが不運な結末を変えるほどにはならない展開が、ある意味で残酷な演出だなと思います。
本編の解説
参考資料