小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
スバルの将来
アニメ映画「かがみの孤城」にて、スバルこと長久昴は孤城での経験を通してゲームクリエイターになることを目指します。
マサムネが尊敬していたゲームクリエイター「ナガヒサロクレン」は、大人になったスバルであることが物語を通してわかります。
解説
スバルとナガヒサロクレン
マサムネとスバルのゲームを話題にした微妙に噛み合わない会話は、「孤城のメンバーの時代が違う」ことの伏線の1つであったと言えます。
マサムネが尊敬するゲームクリエイター「ナガヒサ・ロクレン」を全く知らないスバル。
スバルがコンピューターゲームには興味がないようにも見え、時代が異なることに気づきにくい巧妙な伏線だったと言えるのではないでしょうか。
スバルはボードゲームで、マサムネはテレビゲームを互いに勧める2人。
ゲーム開発者の知り合いがいるなどの嘘をつき、学校で孤立することとなったマサムネ。
そんなマサムネの言動はスバルが「ゲームを作る人」を目指すことで、結果として嘘ではなく真実になったと言えます。
スバルの気持ちと決意
映画の中で言及はされないものの、スバルは「ナガヒサロクレン」という名前を聞いて運命的なものを感じた可能性があります。
スバルの苗字は「長久」であり、名前の「昴」という字は「六連星」を意味します。
孤城のメンバーは基本的に名前のみでやりとりを行い、苗字には触れずにコミュニケーションを取っていました。
このためマサムネが「ナガヒサロクレン」の話題を出した時点ではスバルの姓が「長久」であることを一同は知りませんでした。
姓を他のメンバーは知らないため驚きは共有できなかったでしょうが、自分の名前とかなり共通点のある「ナガヒサロクレン」という名前を聞いたとき、スバルは内心何か運命的なものを感じたのではないでしょうか。
そして孤城が消滅する最後の日、7人はそれぞれのフルネームと過ごしている時代を確認します。
このときスバルは自身の名である「昴」が「六連星」を意味していることをマサムネに言及します。
マサムネの時代で自分がいくつなのかは当然スバルも計算できるでしょうから、同一人物であるという確信は持てなくても、「ナガヒサロクレン」は自分なのではないかという使命感のようなものがスバルには芽生えていたのではないでしょうか。
自分が「ナガヒサロクレン」と同一人物になることで、大切な友達であるマサムネが嘘つきでなくなる。
孤城での経験を通して、スバルにはそんな「夢」ができたのではないでしょうか。
かがみの孤城の伏線とその後
伏線の一覧
登場人物達のその後