アニメ「鋼の錬金術師」(ハガレン)について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
セリム・ブラッドレイの1期と2期の違い
セリム・ブラッドレイは1期と2期で最も設定が異なる人物の一人です。
アニメオリジナル展開の1期ではキング・ブラッドレイの養子であり普通の人間、家族として迎え入れてくれたブラッドレイ夫妻に恩を感じています。
原作準拠の2期では最強のホムンクルスであるプライドの正体となっています。
解説
設定の違い
ホムンクルスであり子供が作れないキング・ブラッドレイの養子、見かけ上の家族を成立させる役割という点では1期・2期ともに同じあるセリム・ブラッドレイ。
1期ではこのポジションだけが反映され普通の男の子がセリム・ブラッドレイとなっています。
一方で2期では原作と同様、最強のホムンクルスですが移動制限があるプライドの「入れ物」である人間の姿がセリム・ブラッドレイとなっています。
本編での活躍や出番の違い
設定の違いのため、セリムの出番自体は2期のほうが圧倒的に多いです。
キング・ブラッドレイだけでなく息子(養子)のセリムまでもがホムンクルス(しかも最強の)であるというのは、ハガレンにおける大きな伏線の1つとなっています。
結末の違い
セリムの結末は1期と2期でも異なった展開を迎えます。
1期のセリムはキング・ブラッドレイに絞殺される形で命を落とします。
1期のホムンクルスはベースとなった人間の一部が弱点になるという設定が追加されており、これを知らずにセリムはブラッドレイの弱点を持ってきてしまいます。
これに激怒したブラッドレイはセリムを絞殺するも、結果としてこの弱点のおかげでマスタングはブラッドレイに勝利します。
2期のセリムことプライドはエドとの戦闘で敗北するも核は救出され、その後は記憶が消えた純粋な子供のホムンクルスとしてブラッドレイ夫人に育てられます。
これはホムンクルスと人間の共存という新たなテーマを投げかける結末となります。
このように、原作準拠で基本は子供向けハッピーエンドの2期ではホムンクルスでありながら生き残ったセリムことプライド。
一方でアニメオリジナル設定でダークファンタジーの名に恥じない後味の悪さを持つ1期では、罪のない普通の少年であったセリムは父に裏切られ命を落とす結末となります。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索