アニメ「鋼の錬金術師」(ハガレン)について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ハボックの1期と2期の違い
「鋼の錬金術師」においてマスタングが信頼する部下の一人であるジャン・ハボック。
ハボックの設定は1期と2期で大きな違いはないものの、原作で印象的なラスト戦およびそれ以降の立ち位置がなくなっています。
解説
設定の違い
ハボックをはじめ他のマスタング隊にも共通する点ですが
アニメオリジナルの1期は原作準拠の2期と比べると、マスタング隊のメンバーそれぞれの個性や特性があまり描写されていません。
原作や2期ではそれぞれの強みのようなものが描写、それによっての活躍が描かれており、「なぜマスタングが彼らを部下として選んだのか」が間接的にわかるようになっています。
ハボックについては2期にてラスト戦やバリーとのおとり作戦、チェスのナイトに形容される点などから、ハボックが実戦におけるマスタングの片腕となっていることがわかります。
このように、
1期と2期でハボックの設定は同じであるものの、「頭脳労働は苦手だが実戦ではマスタングを支える主戦力」という描写が1期では不足しています。
本編での活躍や出番の違い
原作および2期で印象的なのは、やはりラスト戦での負傷に伴う下半身不随、そして最終決戦においてマスタングに武器提供をするというサポート役を務めた点でしょう。
アニメオリジナル展開の1期ではこの展開がありません。
マスタングにとって目標を達成するために仲間を失った経験は言わずもがなヒューズの死でしょうが、戦闘困難となったハボックを置いて目標に突き進むことも、辛い選択ではあったでしょう。
このようにハボックの負傷はマスタングの精神的な描写においても意味を持っているのですが、1期ではこういった葛藤も描かれない結果となります。
しかしながら、
1期のハボックはエドとのいざこざで銃が暴発、腕を負傷しています。
このためメタ的には「作中で負傷をしたマスタング隊の人物」という立ち位置が淡く反映されています。
結末の違い
原作および2期では賢者の石を使用して最終的に足が治ることとなります。
このため1期・2期ともに後遺症のない結末という点で最終的に同じ道をたどります。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索