アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
グリードの最期(死)
第62話にて最期を迎えたグリード。
お父様から生まれた7人のホムンクルスの中ではグリードが一番最後の死になります。
シーンの解説
本当の欲しいものに気づいたグリード
リン「グリード、お前が欲してやまなかったもの、本当はこれだ」
グリード「ああ、そうだ、俺が欲しかったのは……
こいつらみたいな仲間だったんだな」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode62」(Abema TV)より引用
懸命に戦う人間を見て、次第に心を動かされていったグリード。
第62話にてその思いをリンに指摘され、グリード自身が言語化します。
お金や地位などいくら手に入れも満たされることのない欲求の中で、グリードは自分の空っぽを埋めるためのものは何かを悟ります。
リンを守るグリード
来い!ランファン!
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
賢者の石が少なくなったお父様はグリードを吸収しようとします。
グリードを助けようと魂の中でもがくリン。
リンを巻き込まないために、グリードは嘘をついてリンを油断させ、自分だけが犠牲になります。
お父様に吸収されたグリードは、自身の力をお父様に使います。
普段は身体の炭素成分をダイヤモンド並みに硬くし「最強の盾」にするグリードですが、逆に今回は炭のように脆くさせてお父様を追い詰めます。
満たされたグリード
充分だ。ああ、もう充分だ。
もうなんにもいらねぇや。
じゃあな、魂の、友よ……「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode63」(Abema TV)より引用
その直後、お父様によって葬られたグリード。
力が尽きる中、リンやエド達の顔を見て満たされます。
リンやエドのグリードを見る目は、まさに仲間を見る目そのものであり、グリードは心のつながった仲間を得ることができます。
ハガレンのホムンクルスは七つの大罪がモチーフとなっており、多くのホムンクルスは大罪が皮肉になる形で死亡します。
例えばプライドは土壇場で矜持のない行動をとってキンブリーに足元をすくわれます。
しかしグリードは自身の大罪(欲求)を満たす形で最期を迎えた数少ない報われたケースと言えるでしょう。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索