カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)について適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
「天国の扉」の時系列は?
アニメ「カウボーイビバップ」の映画作品である「天国の扉」は、時系列としては本編の第22話と第23話の間になります。
「天国の扉」はアニメで完結した「カウボーイビバップ」の続編でも過去回でもなく、本編と独立した道中の話になります。
解説
ビバップ号のクルーである4人と1匹がそろっている
スパイク・ジェット・フェイ・エド・アインの4人と1匹で構成されるビバップ号のクルー。
カウボーイビバップは基本は1話完結のSF人情劇ですが、全体がつながっている要素もあります。
その中でも大きなものが「スパイク・ビシャス・ジュリアの三角関係」および「フェイの記憶喪失」でしょう。
最終話まででジュリアは命を落とし、スパイクはビシャスとの決着をつけ、フェイは記憶を取り戻します。
この過程でビバップ号のクルーはほぼバラバラとなり、再結成も難しい結末となります。
映画でスパイクはジュリアのことを「どこかへ消えちまった」と言います。
その他のシーンを合わせてもスパイクはビシャスとの因縁に決着がついていないようですし、フェイも記憶を取り戻したような素振りがありません。
これらより「天国の扉」は本編で4人と1匹がそろったあとの物語ですが、かといって最終回以降の話でもない時系列であることがわかります。
アンディと「BIG SHOT」
さらに細かく時系列を見ると、「天国の扉」はアニメ第22話「カウボーイ・ファンク」と第23話「ブレイン・スクラッチ」の間であることが内容からわかります。
「天国の扉」ではハロウィンの仮装行列に侍の格好をしたアンディの登場シーンがあります。
アンディは第22話で登場するゲストキャラクターで、金持ちでありながら賞金稼ぎをやっている変わり者でした。
しかしスパイクとの決闘で心持ちが変わり賞金稼ぎをやめます。そして以後は侍を志すようになります。
アンディが侍の格好をしている点から映画は第22話のスパイクとアンディが接触した後であることがわかります。
さらに映画ではアニメでもおなじみの賞金首に関する情報番組「BIG SHOT」が放送されています。
「BIG SHOT」は低視聴率のため打ち切りになるのですが、それが告知されるのは第23話「ブレイン・スクラッチ」です。
つまり第23話以後は「BIG SHOT」は終了しています。
このため映画は第23話以前の物語であることもわかります。
補足記事