アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
アルフォンス・エルリックの神回
キンブリー「いい。非常にいいですよ、アルフォンス・エルリック!」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode51」(Abema TV)より引用
第51話の終盤、賢者の石により復活しプライドとキンブリーに対峙するアル。
直前の絶望感からの、爆炎から出てくる盛り上がりは完璧で、アルフォンスの最もカッコイイシーンの1つです。
解説
救助信号の伏線
捕まった第49話から、意味深に鎧を叩いてたプライド。
そのリズムは軍用の救助信号でしたが、軍人ではないアルはそれに気づかず時間が過ぎます。
音を察知したお父様経由でキンブリーがプライドを助けに来ます。
音の存在を知ったハインケルはすぐにそれが救助信号であることを理解しアルフォンスにやめさせるよう助言しますが、時すでに遅し。
キンブリーが爆発を起こし壁を破壊します。
逃げ込むハインケルとアル
爆発により重傷を負ったハインケル。
脇役であるハインケルはここで死んでもおかしくない展開でしたが、ここで一命をとりとめているのがハガレンのおもしろいところだと思います。
再びプライドに捕まえられようとするアルですが、ハインケルと助けるために自らの足を破壊してプライドから逃れます。
ハインケルの名言
ハインケル「ほんとにお前ら兄弟は。
なんでてめえもボロボロなのに、他人まで助けようとするんだ?」アル「誓ったんだ。
兄さんと誓ったんだ。
もう誰も、絶対死なせないって」ハインケル「そうだな。
生き残りゃあ勝ちだってキンブリーの奴も言ってたっけ。
おかげでいいもん持ってたこと、思い出したぜ」アル「どうしてハインケルさんがこれを?」
ハインケル「北の炭鉱で、キンブリーに見捨てられたときに拾った」
アル「賢者の石。
確かにこれがあれば勝てるかもしれない。
でも・・・」ハインケル「ああ、知ってる。
こいつは人の命でできてるってんだろ。
元の身体に戻るのに、これを使いたくないってのも、お前の兄貴に聞いた。
だったら、だったら、お前のためじゃなく、世界を守るために使ってやれ。
こんな石ころになってるのに、まだ人の命として認めてるお前だから頼むんだ。
俺には、わかる。
どんなみてくれになったって、大事なものを守るために戦いたいんだよ。
こいつらにも、戦わせてやってくれ」アル「わかった」
ハインケル「ぶちかましてやれ、アルフォンス!」
アル「一緒に、戦おう」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode51」(Abema TV)より引用
ご都合主義な展開と思わせつつ、実はきちんと今までの物語が伏線になっている神シーン。
北の炭鉱の件と今回の件で、ハインケルはエルリック兄弟により2度命を助けられます。
キメラにされ、キンブリーに見捨てられたハインケルは、エルリック兄弟の正義感に疑問を投げかけずにはいられません。
そこでアルの「絶対死なせない」という決意。
アルの言葉で「生き残ることの重要性」をハインケルは再認識し、それをきっかけにキンブリーの言葉を、キンブリーの存在から賢者の石のことを思い出します。
このタイミングでハインケルが賢者の石を出す流れをできるだけ自然になるよう描写しています。
そして「どんなみてくれになったって、大事なものを守るために戦いたいんだよ」という言葉もハインケルだからこそ重みがあります。
キメラになって化け物扱いされるハインケル達に、人間として接するエルリック兄弟。
加えてハインケルはプライドとの戦いの負傷により戦いたくても戦えない状況になっていました。
そんなハインケルの言葉だからこそ重みがあり、アルは人の命である賢者の石を使うに至ります。
キンブリー達に対峙するアル
キンブリー「これはこれは。逃げるどころか。
いい。非常にいいですよ、アルフォンス・エルリック!」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode51」(Abema TV)より引用
そして爆風と賢者の石の錬成の光、BGMとの兼ね合いもあって最高の盛り上がりシーン。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索