私達は国語や算数などの勉強は毎日のように受け、部活や教室で敬語や上下関係を口を酸っぱくして言われて育ちます。
しかしお金のこととなるとこれといった指導もなく知識を得る機会もないまま社会に出されます。
多かれ少なかれ、お金というのは生きていく上で大事なツールです。
お金はツールであり、お金にはお金の常識というものがあります。
今日は社会で生きていく上で基本となるお金の常識について考えます。
「1か月普通に生活して、余ったお金を貯金にまわそう」という考えで貯金ができる人はほとんどいません。
お金が手元にあればあるだけ使ってしまうのが人間というものです。
毎月2万円貯金したいなら、2万円を月末に残すのではなく最初に2万円を別の場所に移します。
貯金を計画的にするなら、給料が振り込まれた最初の時点で天引きをするのです。
財形貯蓄のような、口座から自動で天引きされる仕組みを使ってもいいし、貯金用の口座に移してもいい。
いずれにせよ、先に貯金して余ったお金で生活するというほうが手堅いです。
貯金は2種類あります。
一つは老後などのことを考えた長期的な貯金。
これは貯める一方でめったに崩すものではありません。
それに対し、冷蔵庫が壊れた、車を買い替えるなど
毎月・毎年ではないけれど、いつかは必要で金額もそれなりなる出費。
これは中期的な貯金です。
貯金を上手にするポイントはこの長期的・中期的それぞれ分けて貯金すること。
貯金が一つだと、家電が壊れたとか急な結婚式だとかちょっとしたことにお金を崩してしまいがち。
毎月の生活費と将来の貯金、この間に「中期的な貯金」というクッションを入れることで将来の貯金が崩されるのを防ぐことができます。
貯金はし過ぎてもしなさ過ぎてもだめ。
給料に見合ったほど良い額を貯金しましょう。
貯金は給料の2割前後を。
この貯金とは、先ほどの「長期的な貯金」になります。
「中的な貯金」はこれとはまた別に貯めましょう。
どのくらいの家賃の家に住みましょう?
どのくらいのローンを払いましょう?
住居費用は給料の2割前後が目安となります。
家賃は高すぎると生活を圧迫します。
けれどそれなりなところには住みたいものです。
大切なのは給料から見た家賃の割合です。
どんな理由があろうとも、リボ払いは厳禁。
リボ払いは損しかしませんよ。
リボ払いとは、毎月の返済額は一定で、借りた額に応じて支払期間が長くなる仕組み。
毎月の返済額は一定なので、金銭感覚が狂いやすい。
しかも利子が高い傾向にあります。
クレジットカードは基本的に一括払い。
カードローンは組まないのがベストです。
テレビCMに惑わされないようにしましょう。
お金が足りないけれど、給料はすぐには上がらない。
そういうときに、節約を考えます。
節約でまず削りがちなのが食費。
けれどそれは良い方法とは言えません。
食費や光熱費、トイレットペーパーや洗剤などの雑費。
これら変動費を節約しても労力の割に報われません。
節約をするなら、家賃やインターネット代、生命保険など黙っていても口座から落とされる額が決まっている固定から見直すべきです。
食費などは頑張って切りつめても、明日には気が変わってガバっと使ってしまうかもしれません。
一方、固定費は一旦プランを見直せばあとは放っておくだけで節約になります。
節約はまず固定費から。
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