アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
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ゾイドのインフレ
個人的には、
ゾイドのアニメは初代である無印ゾイドと、次作であるゾイド新世紀スラッシュゼロの世界観は好きです。
以降の作品も嫌いではないのですが、ややネタ切れ感というかインフレ感が否めない気もします。
新しい試みを絶えず行っているゾイドの姿勢は好きなのですが、やはりゾイドブロックスやバイオゾイドはバチッとブームにはまらなかった印象もあります。
そういう意味では、
舞台を地球にすることで設定を一新し、ゾイドの王道の世界観を描きながらも古さを感じさせないゾイドワイルドゼロは好きです。
ジェノスピノ戦が中心となる第11話〜第15話。
ゾイドワイルドゼロの演出と初代ゾイドおよびスラッシュゼロの共通点を見ていきます。
ゾイドワイルドゼロのオマージュ一覧
第11話「灼熱の破壊竜ジェノスピノの復活!」
地球の夕日から、惑星Ziの夕日を思い出すコリンズ准将。
地球で生まれ育った第2世代のギレル達と異なり、
惑星Ziの記憶がある第1世代のコリンズ准将。
第12話「無敵の咆哮!ジェノスピノ!」
ジェノスピノに立ち向かうバーンとレオ。
主人公の味方でありながら、付かず離れずの立ち位置のバーン。
バーンとレオの関係は初代アニメのアーバインとバンの関係に似ています。
バーンが乗るガトリングフォックスの操縦桿は、アーバインが乗っていたコマンドウルフやライトニングサイクスと同じデザインですね。
乗り降りの際に操縦桿が上下するバーンのガトリングフォックス。
固定された操縦桿であるレオのビーストライガー。
コックピットの書き分けもアーバインとバンの設定を受け継いでいます。
ビーストライガーを鷲掴みにする巨大なジェノスピノ。
ジェノブレイカーを鷲掴みにしたデスザウラーを思い出させます。
ゾイドワイルドゼロの世界において、共和国の首都は「ネオヘリックシティ」。
初代アニメである無印ゾイドの「ニューヘリックシティ」と同じヘリックの名前を冠しています。
もともとはゾイドの初期設定における共和国の首都が「ヘリックシティ」であり、初のアニメ化に伴う無印ゾイドでの首都が「ニューヘリックシティ」です。
第13話「漆黒の魔獣!ドライパンサー!」
ゾイドコアに致命傷を受けたビーストライガー。
ゾイドが命を落とすとき石化する設定は初代と共通ですね。
リジェネレーションキューブに導かれ、箱状になったビーストライガー。
ゾイドが進化する直前の、一時的な繭のような状態を初代では「エボリューションコクーン」と呼んでいました。
エボリューションコクーンは光の繭なので今回のビーストライガーのものとは異なりますが、
ゾイドの再生と進化にあたり一旦エネルギーに包まれる描写が共通しています。
第14話「超進化!ライジングライガー!!」
国は違えど軍人として互いの実力を認め合っているギレルとディアス。
主人公との関係性も含め、
初代アニメのシュバルツとハーマンの立ち位置を思い出します。
ライジングライガーに進化するライガー。
画面右から左に走りながら、武装をパージしながらの登場は、無印の神回であるライトニングサイクスを思い出させます。
第15話「破壊竜ジェノスピノを追撃せよ!」
ジェノスピノを倒すためにはゾイドコアを狙う必要があることをレオ達に伝えるサリー。
直接の先頭には参加しませんが重要な役割です。
デスザウラー戦におけるリーゼやフィーネと重なります。
巨大ゾイドのゾイドコアをライガーが貫くのは初代と同様の演出で迫力がありますね。
おわりに
戦況に応じて武装された機体もゾイドの魅力ですよね。
レイヴンのセイバータイガーを倒すために武装したアーバインのコマンドウルフ。
ジェノブレイカーに対抗するためにアタックブースターを装備したブレードライガー。
標準装備もかっこいいですが、
一時的な武装は見る機会も少ないぶん楽しみなシーンの1つです。
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