アニメ「女子高生の無駄づかい」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
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「女子高生の無駄づかい」第6話は神回
アニメ「女子高生の無駄づかい」。
1話完結のギャグアニメなのですがクオリティは高く、
その構成は銀魂などと若干ですが通ずるものがあって、
基本はギャグなのにたまに「ちょっといい話」があってそのギャップで感動するんですよね。
そして第6話は「まじょ」の登場回ですが、
第6話はほんとに終始いい話。
まじょの純粋さはもちろんなのですが、
ここにきてバカの飾らない優しさがすごく魅力的で、
また、
ロボのまじょに対する言葉がほんといいです。
あらすじ
ファミレスで、いつものようにバカのすごい話を聞いていたヲタとロボ。そんな三人に久条琥珀という見知らぬ少女が話しかけてくる。琥珀の話によると、双子の姉である翡翠が、バカたちと同じさいのたま女子高校に通っているのだが、とある事情で数えるほどしか学校に行っていないらしい。このままでは出席日数が足りずに、退学処分になってしまうかもしれない。翡翠にどうにか学校に通ってもらうため、バカたちに翡翠と友達になって欲しいという。話を聞いたバカたちは、快く友達になることを引き受けるのだが……。
女子高生の無駄づかいより引用
各シーンの振り返り(解説)
姉思いの優しい琥珀
いつものように自称「すごいこと」を言うバカ。
そんな3人のところに琥珀が現れます。
バカのノリの良い優しさ
琥珀に嘘をつかれて呼び出されたまじょ。
本来、「姉と友達になってほしい」という唐突な頼み事に対してはヲタのように戸惑うのが普通。
そんな頼み事を快諾するだけでなくノリ良くツチノコになれるバカはほんといい子。
初対面でツチノコに興味があるというなかなか特徴的な人柄に戸惑うどころか、
「ツチノコ探ししようぜ!」と相手の趣味に寄り添ってあげるバカ。
無意識なのでしょうが、ほんといい子。
そんないい意味で空気を読まないバカだからこそ、
まじょも学校に行ってみようと思えたのでしょうね。
まじょの不器用さ
次の日登校してきたまじょ。
髪が短くなったと思うと、自分の髪でミサンガを作って3人に渡します。
あちゃー。といった感じですね。
第1回のワセダとか、第2話のヲタの回もそうだったのですが、
「女子高生の無駄づかい」のキャラクターってほんとにドン引きさせることをするんですよねw
最初は「コミュニケーションが苦手そうと言っても、まじょはなんだかいい子そうじゃん」と思って見てると、
自分の髪でミサンガ作ってきて、
「うん、まじょが嫌いなわけではないけれど、確かにそれじゃあ周囲から引かれるよね」と納得しちゃうんですよね。
この振れ幅の広さというか、視聴者を引かせるときはほんとに引かせるのがさすが「女子高生の無駄づかい」。
ワセダ、ほんといい先生
登校してきたまじょに対して優しく接するワセダ。
ワセダ、いい先生ですよね、ほんと。
「よく学校来たな。先生はうれしいぞ」と、
言ってる言葉はいかにも先生というかビジネスライクな感じもするんですが、
言葉以上にワセダが本当にまじょの登校を喜んでいる感情が口調や表情からにじみ出ていますね。
ロボの名言
学校でうまくコミュニケーションがとれず挫折しそうなまじょ。
そんなまじょに対して、ちゃんと「一緒に帰ろう」と誘ってくれるバカ達。
そして極め付け、第6話最大の名言。
まじょじゃなくてもロボのこの言葉は沁みますね。
そしてここも個人的には深いシーンだなあと思うのですが、
ロボの言葉でちょっとしんみりした空気を、「かゆくなる」といってバカが一蹴します。
個人的な感想なんですが、
たぶんロボの言葉で場が終わってしまうと、まじょにとって3人は「優しい人達」という一段上の存在になってしまうと思うんですよね。
それって結局は「あこがれ」になってしまって、本当の意味で対等な友達ではないのかと。
でもバカがああやって場を和ませることで、まじょにとって3人の存在はもっと気楽で対等に接することができる対象になったのではないかなと思います。
第3話のロリのときもそうだったのですが、
人と人とを気楽な関係性で結びつけるのはバカのすごいところというか魅力なのだと思います。
ロリと映画
人見知りで不器用なロリと、コミュ障のまじょ。
どこか似た者同士ですね。
人とのつながりが増えていくまじょ
偶然も重なりながらヤマイとも仲良くなれて、
帰りを待ってくれる存在もいるまじょ。
正直前半はまだヲタはまじょに戸惑っている様子もありましたが、この頃になると受け入れている様子がありますね。
忘れられないチョコバットの味
そして第6話最大の感動シーン。
みんなと時間を過ごし、
しかも自分から一歩を踏み出せたまじょ。
冒頭のバカの「すごいこと言っていい?」の、
「はじめの一歩を踏み出すって、勇気いるよな」と重なりますね。
ギャグアニメなのに、ちょっと泣いちゃいそうです。
おわりに
まじょの何が魅力で何が感動を誘うかと言えば、
先述の通り
まじょはほんとにドン引きするような言動をとるんですよね。
でも一方で、
不器用なりにほんとに一生懸命に人とのつながりを作ろうとしてるんですよね。
妹のアドバイスを素直に聞いたり、
バカ達のためにプレゼントやゲームを時間をかけて考えたり。
その不器用だけと一生懸命なまじょが報われていって、結果として友達ができる様子がほんと心が温まりますね。
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