「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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「勝者の条件!」烈の考察
さあ来い!
勝負だ!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
大人になって見るとまた違った感想や感動がある爆走兄弟レッツ&ゴー!!。
特に第49話「勝者の条件!」の烈は示唆に富んでいると思います。
それまでどこか格上に見ていた相手を、自分と対等だと思えることで勝利の糸口が見えてくる。
非常に教訓のあるシーンだと思います。
解説
ミハエルの哲学
烈「ミハエル君、僕は君みたいなレーサーと走れることを、誇りに思う」
ミハエル「他のみんなも相手レーサーのことを考えたりするの?」
烈「え?君は違うのかい?」ミハエル「僕がレースで相手にしているのは君達レーサーじゃないよ。
僕はずっとこのベルクカイザーと戦ってきたんだ」烈「マシンと、戦う?」
ミハエル「どんなコースだろうと自分の思った通りにマシンを走らせる。
それがミニ四駆だろ?」烈「それは違う。
ミニ四駆は一緒に走ってくれる仲間だよ」ミハエル「そんなふうに思っているからマシンに裏切られて負けるんだよ。
僕はマシンなんか信じてない。
だって僕の敵なんだから。烈「マシンが敵だなんて」
ミハエル「それがマシンを使いこなす唯一の方法さ。
僕はマシンを支配している。
支配しているからこそ僕は負けたことがないんだ。
僕が勝ち続けていられるのは、マシンに勝ち続けてきたからさ」アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
前回のアイゼンヴォルフ戦(第39話)で烈が必死に食らいついても余裕があったミハエル。
烈にとってはこの上なくやりがいのある相手であり、第45話の4位決定戦同様、レースをできること自体に喜びを感じています。
ただその一方で、烈はミハエルをどこか格上としており胸を借りる気持ちで戦っている様子が否めません。
しかしミニ四駆を敵視するミハエルの哲学に、烈は反発を覚えていきます。
覚醒するバスターソニック
それは違う!
マシンは敵なんかじゃない!
ソニックは友達なんだ!
そんなことを言う君に、負けるわけにはいかない!ソニックは敵なんかじゃない!
僕はお前を信じている。
ソニックならきっと勝てる!行けー!
ソニック!!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
そしてまるで烈の感情に呼応するかのように、バスターソニックが覚醒します。
現実的に見ると、今回初めて公道を走るバスターソニックのGPチップが、公道とベルクカイザーの走行パターンを学習完了したのではないかと考えられます。
このように感情面と理屈の面の両方の考察の余地を作っているのが、レッツ&ゴーというアニメのおもしろさではと思います。
烈のブレイクスルー
さあ来い!
勝負だ!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
そしてミハエルに対して初めて対等になれたと思えるシーン。
烈は場の空気を自分のものにします。
烈の勝利
そして最後のストレートでベルクカイザーを引き離すバスターソニック。
ミハエルの無敗神話を破るのが豪ではなく烈であったという展開が非常におもしろいなと思います。
また今回のレースを俯瞰して見ると、
そもそもコース特性からベルクカイザーよりバスターソニックのほうが圧倒的に有利でした。
加えて突然の雨もグリップ力が強いバスターソニックのアドバンテージ。
烈がミハエルという「天才」に臆することなく実力を出せば十分勝てるレースであり、いかに選手の卑屈にならないメンタルが大切かわかるレースかと思います。
「勝者の条件!」解説
補足記事