「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」についてのページです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
カルロの逆転劇
行くぞ!
ディオスパーダ!!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
アニメ史に残るであろう神シーンである、第49話「勝者の条件!」のカルロの逆転劇。
アディオダンツァが頭にないくらいレースに集中するカルロと、その思いに応えるように走りぬくディオスパーダがひたすら熱くカッコイイシーンです。
俯瞰して見ると多くのレーサーが路面状態の悪いコースで攻防を繰り広げ消耗する中、序盤のノーブレーキ走法でバッテリーを節約、その後は雨の影響で堅実な走りにならざるをえず結果として温存した走りとなったカルロ。
そんなディオスパーダが挑むのは、消耗しきったバスターソニックとコース相性が最も悪いベルクカイザー。
熱い展開の中にもカルロが勝つべくして勝った理屈がしっかり見える回かと思います。
解説
フラッシュバック
ふざけるな。
この俺にもう一度ゴミの生活に戻れってのか。アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
後輪のバーストおよび雨での路面状態の悪化で最下位に転落したカルロ。
雨で薄暗い道路の中、かつての自分がトラウマのようにフラッシュバックします。
まるでここまで一緒に這い上がってきたディオスパーダが思い出させたかのような演出。
これを機に、カルロは再びトップを狙う貪欲な走りとなります。
俺はごめんだぜ。
このレースに勝って、優勝賞金と最高の名誉を手に入れてみせる。
行くぞ!
ディオスパーダ!!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
他のチームが攻防を繰り広げ消耗する中、雨により結果として堅実な走りとなっていたカルロ。
温存していた力を出すかのように、怒涛の追い上げに入ります。
先頭はまだか!
ふざけるな。
ふざけるな!
ふざけるな!!遅い!!
あいつらには負けられねぇ、
負けられねぇんだ!先頭はまだか。
先頭がまだ見えねぇ。アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
アストロレンジャーズ、J&藤吉をあっという間に抜き去ります。
もはやこの4人は眼中にない様子で、無双状態が非常にカッコイイです。
カルロが言う「あいつら」とはミハエルや烈を指しているようですが、厳密にはカルロ目線で「お遊びでミニ四駆をやっている奴」を指していると思います。
当然他の選手も真剣にレースに臨んではいますが、カルロはミニ四駆で今の生活を築いてきた背景があります。
藤吉のように「レースに勝つより大切なことがある」といった言葉も、勝敗が生活に関わるカルロにとっては綺麗事で、それを口にできること自体が恵まれていることと感じるのではないでしょうか。
他のチームはミニ四駆がなくても暮らしが安定している「恵まれた環境」にある選手ばかりです。
そんなある意味「お遊び」でミニ四駆をやっている選手に、カルロは負けることが許せないのでしょう。
紅の閃光
来たー!
紅の閃光、ディオスパーダがここで来たー!!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
このレースもそうですが、レッツ&ゴーの魅力に1つは間違いなく臨場感溢れるファイターの実況だと思います。
無印編序盤ではぎこちなかったファイターの実況も、回を重ねるにつれ非常に熱い視聴者がのめり込める実況となっています。
またミハエルを抜き去り烈の勝利を多くの人が確信する中、リョウやブレッドなど勝負に対してシビアで注意深い選手がカルロに気づく描写がまたいいです。
アディオダンツァを封じたカルロ
まだだー!
抜けー!
ディオスパーダ!!アニメ 爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP 第四十九話「勝者の条件!」(ミニ四駆チャンネル【コロコロ×タミヤ公式】)(youtube)より引用
そして名場面と言えるアディオダンツァへの葛藤。
この誰も予想しなかった攻防を前に、平時の通りアディオダンツァを想定できるジュリオの冷静さもまた優秀だと思います。
加速が止まるディオスパーダはカルロの指示を待っているようにも見えますし、
普段からアタックをしていたディオスパーダのGPチップが、いつも通り隣接するマシンに合わせて減速したようにも見えます。
カルロの勝利
確かにレースを俯瞰して見れば、ここでソニックとベルクカイザーに致命傷を負わせておけば勝利は確実、明日のレースに2人を出さないことも可能です。
しかし、そんな理屈抜きに勝負をするカルロ。
ベルクカイザーとの攻防でかなり消耗していたソニックはこれ以上の加速はできず、余力が残っていたディオスパーダがソニックを僅差で抜きゴールします。
純粋な勝利の喜び
カイの表現する「完全なる勝利」とも言える、初めての純粋な勝利を手にしたカルロ。
ファイターが興奮のあまりヘリから落ちる描写と、ちゃんと木にぶつかって大事に至らない描写も好きなシーンです。
「勝者の条件!」解説
補足記事