アニメ「ゾイドワイルドZERO」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
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ゾイドワイルドゼロと初代ゾイドのつながり
惑星Ziが滅び、地球に移民したという設定のゾイドワイルドゼロ。
このことから初代アニメである無印ゾイドからかなりの時間が流れていることがわかります。
そもそも初代ゾイドとワイルドゼロが同じ世界線かどうかは明言されていません。
しかし明らかに惑星Ziでの歴史を示唆するシーンがあり、
ゾイドワイルドゼロの世界は初代ゾイドと完全に同じ世界というわけではありませんが、明らかにつながっている様子が見られます。
この微妙にパラレルワールドな感じは、
ゾイドの初期設定を反映したゾイドバトルストーリーと、初代アニメの関係性を少し思い出させます。
第16話から第20話の、
ゾイドワイルドゼロの演出と初代ゾイドおよびスラッシュゼロの共通点を見ていきます。
ゾイドワイルドゼロのオマージュ一覧
第16話「徹底研究!これがライジングライガーだ!」
後に登場シーンも増えてくるフィオナ皇帝は第16話が初登場となります。
物語に政治が絡むのは初代にも見られる演出。
初代アニメのルドルフやルイーズ大統領、今回のフィオナなど
国のトップが主人公達と直接の関わり・近い関わりを持つ展開もゾイドの特徴かと。
ブレードを展開したライガーを、前方から見上げるように撮ったアングル。
ゾイド新世紀スラッシュゼロの、ライガーゼロシュナイダーと重なります。
勲章を断るレオ。
自由を愛し名誉に執着しない姿勢は初代主人公バンと通ずるものがありますね。
第17話「逃亡者ボーマン」
ゾイドの世界では欠かせない枠である科学者ポジション。
初代ではライトニングサイクスを開発したのもドクターDでした。
ゾイドワイルドゼロではボーマン博士はサリーの祖父であり、
科学者の孫ということで、ヒロインがゾイドの戦闘に貢献できる機会が増えて良い設定だなあと。
第18話「琥珀の大鋏!クワガノス出撃せよ!」
旧シリーズではプテラスなどで印象的な、マグネッサーウイング。
飛行ゾイドを中心に、ゾイドの世界では必要不可欠な技術であるマグネッサーウイングにスポットが当たる第18話。
制空権は戦争において非常に重要です。
空の戦闘をリードするために開発されたクワガノス。
「制空権で劣る共和国が、帝国に対抗するために新型飛行ゾイドを開発」という流れは初代に通ずる演出です。
旧シリーズでもレドラーによる帝国の制空権を、ストームソーダーの投入で打破します。
第19話「孤島の争奪戦!」
口の中に席を設けているメルビル仕様のスナイプテラ。
旧シリーズのストームソーダーを同じ人の乗せ方です。
旧来のシリーズよりもスケールが小型なゾイドワイルドシリーズ。
そのためコックピットもバイクのように跨がる簡易的なスタイルが多いです。
旧シリーズでは車のような背もたれのあるコックピットがほとんどでした。
前傾姿勢になるコックピットは、旧シリーズではザバットなどのコックピットが該当します。
第20話「リジェネレーションキューブの村」
荷電粒子供給ファンは、デスザウラーから続くゾイドの重要パーツの1つですね。
第20話で初登場し、後にビーストライガーと交戦する帝国仕様ファングタイガー。
旧作のシールドライガーとセイバータイガー。
ライオンとトラはゾイドシリーズにおける因縁のライバルですね。
おわりに
初代アニメはオーガノイドの存在により、搭乗するゾイドとの関係性が希薄な感じもしました。
一方ゾイドワイルドゼロではサイズ感も小さくなり、
ゾイドと人間の絆という点においては、ゾイドワイルドシリーズのほうがしっくりくるなあと思います。
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