「GRIDMAN UNIVERSE」シリーズのネタバレを含みますのでご了承ください。
六花の髪が乱れたシーン
映画予告ではやや思わせぶりであった六花の髪が乱れているシーンは、本編にて単にブランコから転んだだけであることがわかります。
予告ではまるで荒廃した世界に絶望するような演出もうかがえたこのシーンですが、実際はちょっとしたギャグシーンであったと言えます。
しかしこの六花と裕太が公園で2人きりになるシーンは、「SSSS.GRIDMAN」ではやや不足していたと思われる「裕太を恋愛対象として見る六花」の要素を補完する印象深いシーンだったと思います。
解説
アニメでの六花と裕太
裕太の六花に対する気持ちに比べて、六花の裕太に対する恋愛感情はあまり描かれなかった「SSSS.GRIDMAN」。
六花はアカネとの関係がフォーカスされていたせいもあって、アニメでは「裕太の片思い」の雰囲気が比較的強めに出ています。
はっすやなみこの表現通り、「無理めな感じ」が出ていた「六花さん」。
二人きりになる六花と裕太
映画「グリッドマンユニバース」にて、みんなのアイスを買いに行った帰り道、公園で2人きりで話す六花と裕太。
いい雰囲気でしたが裕太が幽霊のような影(別空間から干渉しようとするアンチ達)を見て驚き、その様子から六花はブランコから落ちて髪が乱れてしまいます。
これにより雰囲気も台無しになり、学校に戻る六花と裕太。
公園での六花の思惑
六花と裕太が公園で2人きりになるシーンは、言わずもがな六花の裕太への恋愛感情が読み取れるシーンとなっています。
裕太の六花に対する気持ちと同じように、六花も裕太への恋愛感情で葛藤していた様子がうかがえる微笑ましいシーンとなっています。
裕太が六花の恋人と勘違いしていた人は六花の兄でした。
六花は一緒にいた男性が兄であり恋人でないこと、恋人はいないことをはっきり言います。
むしろ裕太のほうが(年下に好かれそうで)彼女いそうであることを言い、裕太を探りつつ自分の恋愛感情を暗に裕太に伝える六花。
そして沈黙。裕太の告白を明らかに待っています。
(アイスが溶けるので)時間が限られている状況で2人きりになったことすら、優柔不断な裕太の背中を押す六花のあざとさ・女心であるように思えます。
結果として裕太は(先述の幽霊のような影により)タイミングを逃してしまい、告白は映画終盤まで先延ばしとなります。
アニメと映画を通して見ると、(裕太の記憶喪失により)六花も裕太と同じくらい不器用な恋愛をしていたことがわかります。
参考資料