「GRIDMAN UNIVERSE」シリーズのネタバレを含みますのでご了承ください。
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新条アカネと宝多六花
映画「グリッドマンユニバース」にて新条アカネは登場するものの、最終的に六花とは対面せずに物語は終わります。
これは「SSSS.GRIDMAN」で描かれた六花の思いをアカネが叶えている結果と言えます。
そして現実世界でアカネが前向きに過ごせていることを表すシーンとも言えるでしょう。
解説
六花とアカネの約束
六花「どこへ行っても私と一緒。アカネはさあ、どこへ行ったって堂々としてないと。私達の神様なんだから」
アカネ「うん、そうする」
六花「だから神様、最後にお願い聞いてくれませんか?」
アカネ「うん」
六花「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いが、ずっと叶いませんように」「SSSS.GRIDMAN 第12話」(Abema TV)より引用
「SSSS.GRIDMAN」最終話にて、互いにとって大切な約束をする六花とアカネ。
アカネと一緒に居たいけれど、それはアカネのためにはならない。
アカネを大切に思えばこそ、(自身の世界に帰るために)背中を押してあげないといけない。
そう考えた六花。
アカネもその意図を理解し、六花の願い(アカネと一緒にいること)を叶えないことは2人にとって大切な約束となります。
映画の構成とアカネの演出
アカネ「私に、広い世界なんて無理だよ!」
六花「だから私達を頼ってほしい。信じてほしい。そのための関係だから」
アカネ「私との、関係・・・みんな私の、私の・・・友達。
ここは私が作った世界だから、この世界に私はいちゃいけないんだ。自分の意思で帰らなきゃいけないんだ。私の、場所に」「SSSS.GRIDMAN 第12話」(Abema TV)より引用
映画「グリッドマンユニバース」は、裕太と六花の告白をはじめとし「ファンがやって欲しい・見たいことを全部やってくれた」ボリュームのある作品だったと思います。
様々な要素を惜しみなく描いた「好きな物全部乗せ映画」グリッドマンユニバースだからこそ、「アカネと六花を再会させない」展開が際立ちます。
視聴者としては(例えばガウマに再会した蓬のように)六花とアカネが再会するシーンもそれはそれで観たい気もします。
しかしそこをあえて描かず、六花がアカネの存在を感じられた程度にとどめた展開は英断だったと思います。
「グリッドマンユニバース」でアカネと六花が再会しない、それをアカネ自らの意思で行ったことは、自分の意思で世界に帰ったアカネの精神的成長が今も維持されていることを示していると思います。
「グリッドマンユニバース」伏線・小ネタ一覧
参考資料