「GRIDMAN UNIVERSE」のネタバレを含みますのでご了承ください。
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映画での新条アカネ
映画「グリッドマンユニバース」にてアカネは現実世界から裕太達と蓬達の世界を救う手助けをします。
「友達」を助けるため、アレクシス・ケリヴを利用して共闘するアカネ。
実写のアカネの姿は「SSSS.GRIDMAN」の主題歌のミュージックビデオにて見ることもできますが、アニメ本編では最終回のラストシーンで少し写っただけでした。
このため映画「グリッドマンユニバース」は、「SSSS.GRIDMAN」本編で描かれなかった実写のアカネの全容を見ることができる作品となっています。
解説
実写のアカネの解説
裕太達の世界の危機を察知し、現実世界から手助けをするアカネ。
終盤の裕太を覗き見るアカネの目の演出から、
映画の冒頭、TRIGGERのロゴの中の目はアカネであり、伏線であったことがわかります。
つまり物語序盤からすでに世界の異変にアカネは気づいていたと言えるでしょう。
「SSSS.GRIDMAN」ではアレクシス・ケリヴに利用されてしまったアカネですが、今度は逆にアカネがアレクシス・ケリヴを利用します。
「インスタンスドミネーション」によりアレクシス・ケリヴをコントロールし、裕太達の世界に介入するアカネ。
さらにちせのボディペイントを具現化しゴルドバーンを強化、グリッドマンに新たな力(合体)を与えます。
アカネの変化
内海「神様でも、わからないことがあるのか?」
アカネ「あるよ。じゃあ内海君は、自分が今までに捨てた物まで全部把握してるの?そういう人がいらなくなった物が集まるお店でしょ?ここ」
裕太「新条さんは、あの宇宙人に利用されてるだけなんじゃないの?だから」
アカネ「私も、グリッドマンと話してみたかったな……」
「SSSS.GRIDMAN 第10話」(Abema TV)より引用
派手な演出の一方で、アカネの精神的な成長もしっかりうかがえる「グリッドマンユニバース」。
アカネが六花達に介入したときが、現実世界のゴミ拾いの最中であったことも感慨深いです。
「SSSS.GRIDMAN」においては、自分にとって「いらない物」を次々と切り捨て、捨てた物に見向きもしなかったアカネ。
しかし自分にとって都合の悪い物をただ切り捨てていたアカネを変えたのは、リサイクルショップに集う六花達と、ジャンクを介したグリッドマンでした。
この皮肉とも言える構図は「SSSS.GRIDMAN」の深い演出の1つだと思います。
そして「グリッドマンユニバース」ではアカネはゴミの不法投棄と思しき場所からジャンクにアクセスし、自分が後にした世界であるはずの六花達のために行動します。
自分の世界(現実世界)とも向き合いながら、それ以前の自分や自分が創った世界とも向き合っているアカネ。
明らかに精神的な成長がうかがえます。
アカネにとって六花達の世界は「アカネがいるべき場所」ではなかったのかもしれませんが、今でもアカネにとって「大切な場所と友達」であることがわかります。
映画でのアカネと六花の再会の有無についての解説
参考資料