パーキンソンの法則とはシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則です。
パーキンソンの法則は第1法則と第2法則があり、どちらもビジネスシーンなどで役立つ法則です。
パーキンソンの第1法則は平たく言うと、
「仕事は与えられた時間いっぱいを使ってやってしまう」
仕事の量や難しさで所要時間が決まるのではなく、与えられた時間いっぱいを使ってやってしまうというもの。
思い当たる節、ありますよね(苦笑)
ある仕事の締め切りが1週間だと、余裕をもって終わらせようと思いつつも結局締め切り当日になってしまう。
じゃあ似たような仕事の締め切りが1か月あったら1週間で終わるかというとそんなことなく、結局なんやかんやで1カ月使ってしまう。
かなりのあるあるネタですよね。
続いてパーキンソンの第2法則は平たく言うと、
「支出の額は収入が増えると増えて、結局あるだけ使ってしまう」
これもあるあるですね(苦笑)
「お給料があと2万円多かったら生活が楽だろなあ」と思いつつ、実際に手取りが増えても結局かつかつだったり。
これって家族の家計によくありがち。
子供が生まれたばかりは家族が増えてお金がたいへん。
「昇給したら、子供が大きくなったら保育料が安くなるから」そんな風に考える。
いざ昇給したり子供の手がかからなくなると今度は塾に通わせたり家を買ったりして結局またお金がたいへんに。
人間、意識しないでいるとお金はあるだけ使ってしまうものです。
パーキンソンの法則はいろいろな物事に応用が効く考え方です。
例えば、
コンピューターのスペックが上がると求められるものも上がる
スマホやパソコンでスペックが足りず重い。
買い替えてスペックが向上してこれで快適だと思うと今度は高画質の動画やサイトを求めて結局動作が重く感じる。
有名なところでいくと、パソコンのスペックって年々上がってますが、
ワードとかエクセルの「オフィス」の動作に必要なスペックも上がってるんですよね。
他にもいろいろありそうです。
引っ越して広い部屋になっても、結局物を買足して手狭になる
これもあるある。物が多い人って結局部屋が増えても同じだったり。
締め切りが運よく伸びても、結局ぎりぎり
これも思い当たる節があって耳が痛い(苦笑)
棚とか冷蔵庫を大きい物に買い替えても結局満杯
もう、自分のことかと思いますよね(苦笑)
パーキンソンの法則は「資源はあるだけ使ってしまう」という人間の心理に通じます。
ここで言う資源とは、時間であったりお金であったり物であったりあるいは空間であったりします。
いずれにせよ、人は意識しないでいると資源をあるだけ使ってしまう。
それが良いことが悪いことかはさておき、そのような人間の心理・性質を知っておくことは自分をコントロールする手がかりになります。
お金はあるだけ使ってしまうから、先に貯金の分を取り分ける。
どうせ締め切りいっぱいまでしてしまうから、締め切りを短めに設定する。
広くなっても物があふれたら意味ないから、片付けてから引っ越す。
自分の性質を知ることで、先手を打つことが人間にはできます。
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