アニメ「【推しの子】」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
アクアの感情演技と影の正体
復讐にかられる影は前世のゴローのような雰囲気がありましたが、第20話にて無力さに後悔する幼少期のアクアであったことがわかります。
ネガティブな感情をゴローとして切り離すのではなく、自分自身としてトラウマを直視するアクア。
シーンの解説
アクアの感情演技
有馬かな「アクアの感情演技。
大切な人を失って、怒りと悲しみに駆られる刀鬼。
すごい。でも……
どうしてそんなに痛々しくて、辛そうな……」【推しの子】 | 第2期 第20話 夢(ABEMA)より引用
アイの死に対し何もできなかった罪悪感から、「楽しい」という感情を自覚することがパニック発作のトリガーであると自覚したアクア。
負の感情であれば表に出してもパニック発作は起こらないと悟り、アイの死を振り返ります。
パニック発作にならないでしょうがトラウマを演技のたびに直視するという身を削る方法を選んだアクア。
影の正体
お前、違うだろ?
お前は、僕だ。
無力で何もできなかった、
後悔に焼かれる僕自身だ。
悔しくて、悲しくて、
たった一度でいいから、
またアイの声を聞きたくて、
その感情、使うぞ。【推しの子】 | 第2期 第20話 夢(ABEMA)より引用
1期で「ゴロー」と「アクア」の人格が乖離しつつあることを言及していたアクア。
てっきり復讐にかられる影はゴローの人格が色濃く反映されたものかと思いましたが、それはミスリードとなります。
復讐にこだわる影は幼少期のアクアであり、結局は「僕ではない誰か」ではなく「僕自身」であったことをアクアは認めます。
もしも復讐にこだわるのが「前世のゴロー」であると割り切れれば、アクアは「恋とか青春とか楽しい人生」を星野アクアとして送れたのかもしれません。
感情演技を行うために、復讐心を自分自身であると認め、ある意味で復讐からの逃げ道を自ら断ったアクア。
本編の解説
参考資料