アニメ「【推しの子】」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
第2期 第17話「成長」
懸命に努力しても掴めそうで掴めない星の演出が印象的なメルトの覚醒シーン。
アイやアクア達の目をはじめ、【推しの子】では象徴的な意味を持つ「星」。
傲慢だったかつてのメルトは、アクア達の演技を前に挫折し、そこから泥臭い努力によって立ち上がります。
こうして「悔しさ」の感情演技にて鏑木の期待通り爪痕を残せたメルト。
シーンの解説
キザミの気持ちを理解するメルト
お前はどういう人間なんだ?
舐めてた相手に散々やられて。
みっともなく足掻いて負けて…… かっこわり……
どうしてそんな、
俺みたいにしみったれた顔してんだよ。
俺みたいな……あぁ…… そうか……
つえーと思ってた自分が、
本当は全然よえーことに気づいて、
情けなくて、
みっともなくて、
「悔しい」のか……
それなら、すげーよくわかるよ……【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
あかねのような高い分析能力・理屈でキャラの感情を掘り下げられないメルト。
しかし原作を読む中で、キザミの感情が「悔しさ」であることに辿り着きます。
偶然か(鏑木による)必然か、キザミと自身の感情が重なるメルト。
メルトはキザミの感情が「悔しさ」であり、そしてその「悔しさ」がどのように生まれどんな種類の「悔しさ」なのか気づきます。
こうして稽古期間中に「悔しさ」の解像度を上げていくメルト。
1分間の感情演技
稽古期間のほとんどを使って
この気持ちを掘り下げた。
この1か月を、
この1分のために注いだ。
そっちが演技10年やってようが知ったこっちゃねぇ!
この1分は、誰にも負けねぇぞ!!【推しの子】 | 第2期 第17話 成長(ABEMA)より引用
キザミと自分の感情がそもそも重なっていたという一致により、足りない演技の技量が補えたメルト。
キザミが自分自身と重なったメルトは、きっと役に対する思い入れも強まり、演じる以上の「悔しさ」と「負けられない気持ち」が生まれたことでしょう。
本編の解説
参考資料