鮫島アビ子と吉祥寺頼子の口喧嘩|【推しの子】第14話「リライティング」

 アニメ「【推しの子】」に関するページです。
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アビ子と頼子の口論

どうしたら、人と上手くできますか?

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 アビ子の脚本への暴走は、「今日あま」の実写化に対する憤りがあったことがわかる第14話。

 アビ子と頼子は信頼関係の下にできる口論で互いの本音を吐き出し、わかり合います。



解説

吉祥寺頼子の忠告

 それ死ぬわよ。
 もっとリアルに言うなら、鬱病リタイアコース。
 二度と元のペースで描けなくなるわよ?

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 さすがは長くプロをやっている頼子。
 「鬱病で元のペースで描けなくなる」というのは本当にリアルで生々しい行く末。

 アクア達との食事会ではお酒が入っていたこともあり穏やかですが、このシーンではまさにプロの顔でありギャップのある第14話の頼子。


 少なくともこれは間違ってる。
 作品のクオリティを人質にして、
 真っ当なコミュニケーションから逃げてるだけじゃない?
 自分が上手くやれないのを人のせいにしてるようにしか見えない。

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 自分より売れたアビ子に対して卑屈になっていない点も、頼子の人間性のできたところだなぁと思います。


口論になる2人

 そういうの、5000万部売ってから言ってもらえます!?
 こっちはそういうレベルで戦ってるんです!

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 そしてついに禁句を言ってしまうアビ子。
 ここから口論となってしまいます。

 このあとアビ子は頼子がアクア達と「ご飯会」をしたことに対して、嫉妬のような発言をします。

 アビ子がコミュ障なのは初登場時から明らかですが、「人に興味がない」のではなく「人と接したいけれどうまくそれができずコンプレックスになっている」ことがわかります。

 この点は頼子もアビ子がアシスタント時代に見抜いており、アビ子の「不器用だけれど悪い子ではない」ことがわかるシーンだなと思います。


 言うようになったわね。
 それ言われて言い返せる漫画家は今この業界に殆どいない。
 ほんとに無敵の返しよ。
 確かに私はあんたほど売れてない。
 でも悪いけど私のほうがおもしろい漫画書いてっから!!

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 「無敵の返し」に返せる、人生経験豊富な頼子。


アビ子「どうしたら、人と上手くできますか?」

頼子「歩み寄りなさい。
 メディアミックスは他人との共同制作。
 自分だけではできないことの集合体なんだから」

(中略)

アビ子「でも、私は今日あまのドラマ嫌でしたよ……
 先生の作品は、もっとすごいのに……
 好きな作品汚されるのは、絶対に嫌なの……
 私が一番よくわかってるんです……」

【推しの子】 | 第2期 第14話 リライティング(ABEMA)より引用

 脚本に対するアビ子の暴走の背景には、頼子の作品に対する愛があったことがわかるシーン。

 頼子の家に「今日あま」と「東京ブレイド」の単行本が置いてあったように、アビ子の家にも「今日あま」と「東京ブレイド」が置いてあり、互いに互いの作品をリスペクトしていることがわかります。
 さらにアビ子の本棚からは「今日あま」の1巻が抜けており、その1巻は付箋だらけで手元にバイブルのように置かれています。



本編の解説

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参考資料

 
 

 
 

 
 

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