初代アニメである「ゾイド -ZOIDS-」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
野良ゾイドとは?
野良ゾイドとは、パイロットに乗り捨てられ野生化したゾイドのことです。
アニメ「ゾイド-ZOIDS-」では、ゾイドは野生体の身体を人工的なパーツに置き換え強化した姿とされています。
このためいずれのゾイドも野生体の姿は本編に登場する姿とは異なります。
アニメ「ゾイド-ZOIDS-」において野良ゾイドは多数登場するものの、野生のゾイドは登場しません。
解説
ゾイドの兵器化
作中に登場するゾイドはみな野生体を強化した姿となっています。
ゾイドは野生体のゾイドコアをベースに身体はほぼ人口パーツに置き換えられ、重火器を搭載し強化されます。
またコックピットを設けることでゾイドコアに直接指令を出し操縦が可能となります。
強化されたゾイドは野生体より大型化し、(兵器を搭載していることもあり)大幅に戦闘能力が強化されます。
一方でゾイドコアを生み出すいわゆる繁殖能力や、(生命維持のため)他のゾイドコアを捕食する能力は失われ、人の手によるメンテナンスに依存します。
このように、ゾイドは金属生命体という「生き物」として乗り手との絆を描く一方で、生命倫理的には微妙な改造を施されているというダークな設定があります。
野良ゾイドと野生ゾイド
野生ゾイドの外観は誌面などで一部公開されているものの、ほとんどは登場・活躍はしていません。
あくまで野生体はゾイドの便宜的な設定にとどまっている印象です。
アニメにおいてもそれは同様で、改造前の野生体が本編で登場することはなく、「パイロットがおらず自然界で単独で存在しているゾイド」はどれも野良ゾイドとなっています。
ゾイドワイルドの功績
余談にはなりますが、本編に登場するゾイドと野生体の姿を同じ設定にした「ゾイドワイルド」および「ゾイドワイルドZERO」はゾイドシリーズにおいておもしろい試みであったと思います。
これまでのゾイドは、その倫理的でない改造が「人とゾイドの絆」を描く上で矛盾となっていた気がします。
また野生体が本編で登場・共存していない点も不自然でした。
ゾイドワイルドシリーズはこれらの矛盾を解消した設定だったと言えます。
そのぶん重火器を搭載しすぎると設定上不自然になってしまい、それが足かせとなってしまった点も否めませんが。
本編解説