小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
アキの彼氏
アキは中学3年生のときに「アツシ」という彼氏ができますが、結局は関係が続かず孤独感を強めることになります。
部活での人間関係や家庭環境からの「逃避」にも近かったアキの恋愛。
依存している様子もあったアキに対して、「遊び」というか軽い関係性がアツシからはうかがえます。
解説
彼氏ができたアキ
9月頃、孤城にてこころやフウカに彼氏ができたことを打ち明けるアキ。
つまり中学3年生の夏頃にアキは恋人ができたということでしょう。
(後の回想シーンから)金髪の容姿が特徴的な「アツシ君」を祖母に嬉しそうに紹介し、アキの心が満たされている様子がうかがえます。
部活で人間関係のトラブルになり、母は再婚し自身の居場所を見出すことができなかったアキ。
そんなアキにとって恋人の存在はとても大きな心の支えだったでしょう。
しかしアキはそんな「アツシ君」の電話番号すら知らず、結局はうわべだけの付き合いしかできていなかったことを痛感します。(義父に虐待を受けているとき、アキはポケベルに連絡をしようとします)
アツシ君が他の女性と歩いているところをゲームセンターで目撃したアキ。
家庭にも学校にも恋愛にも自分の居場所を見出すことができず、アキは絶望してしまいます。
アキの恋愛の教訓
アキの恋愛は「かがみの孤城」という作品の教訓の1つだと思います。
アツシ君と付き合っていた頃のアキは、学校や家庭から目を背け、恋愛に依存することで自分を保つ危うい状態であったと言えます。
そしてそのような状態から抜け出すには、うわべだけの付き合いではない、(こころ達のような)本当の意味で信頼し支えあれる人と出会い、同時に自分自身も変わることが大切なのでしょう。
かがみの孤城のその後