小説および映画「かがみの孤城」に関するページです。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
アキの記憶は消えたのか?
映画「かがみの孤城」において7人の記憶が最終的に消えたのか否かは言及されず物語は終わります。
このため解釈は人それぞれで絶対的な正解はありませんが、各描写を踏まえると
孤城での記憶はアキの中から消えていると考えるのが妥当と考えられます。
解説
アキの伏線
ネタバレになりますが、
孤城でこころ達と過ごしたアキ(井上晶子)と、こころが通うフリースクール「心の教室」の喜多嶋先生は同一人物でした。
孤城に集められた7人は同じ雪科第五中学校区の生徒でしたが、時代が異なり、こころとアキの中学時代にはおよそ14年の差があります。
不登校の経験からアキはフリースクールの先生になり、また結婚して姓が変わり、こころと出会います。
アキの記憶
解釈は人それぞれですが、こころやアキ達から孤城の記憶は消えていると考えるのが物語の流れを汲むと妥当ではないかと思います。
このあたりについては後述するとして、ひとまず
アキの記憶について解釈が分かれるシーンはフリースクールでこころと初対面した際に机の下で手に力が入るシーンでしょう。
これは孤城でこころ達に手を引っ張ってもらった記憶があるとも取れますし、
孤城での記憶は消えたけれど、絶望の中で誰かに手を握ってもらい「一人じゃない」と感じた感覚がアキになんとなく残っているとも取れます。
どちらかに確定できるようなシーンではないですが、
個人的には「かがみの孤城」という作品のメッセージ性を考えると、後者であるのではないかと思います。
なぜ孤城での記憶は消えたのか