アニメ「女子高生の無駄づかい」に関する解説ページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
満を持したロボ回
アニメ「女子高生の無駄づかい」の第10話「ろぼ」。
ロボのメイン回ですね。
主要人物の中でも特にメインとなるバカ・ヲタ・ロボ。
にも関わらず意外と第10話と後半にメイン回があるロボですが、
ロボの中学時代の話は、ある程度物語が進んだ第10話というタイミングに見るからこそ重みがありますよね。
ロボのメイン回なので当然ロボ推しの視聴者にとっては必見の回ですし面白かったのですが、
個人的には内容が詰め込み過ぎてもったいないなぁという印象も受けます。
特に「ロボの中学時代の話」と「ロボと高橋の話」は別にしてもいいくらい濃い話だなあと思ったりするのですが。
まあ、もともと原作が短編のギャグ漫画なのでこのくらいのテンポの速い構成は避けられないのかなぁとも思いつつも。
あらすじ
廊下の掲示板に張り出された2年生に進級したときのコース分け。事前に文系か理系かを選択し、そこには選んだほうが記載されているはずにも関わらず、バカのところには未定と書かれていた。まだ進路希望の紙を提出してなかったのかと聞くヲタに対して、ちゃんと出したはずと答えるバカだったが、そこにワセダが現れ、お前は進路希望を意味を理解していないと、バカを進路指導室へと連れていく。進路指導室から教室に戻り、貴重な休み時間が減ったと喚くバカに呆れるヲタ。そしてふとしたことからバカとヲタの喧嘩が始まってしまい……。
「女子高生の無駄づかい」より引用
前回の第9話と同様、
第10話も原作の漫画をアニメの尺に合わせて再構成した内容ですね。
登場シーンの振り返り
アバン(バカのすごいこと)
「ガタンゴトン」は電車の音ではなくてロボの声www
原作を知っている人なら始まった直後に「ロボの電車の音の真似だww」と察しがつくのでしょうが、
原作を知らない人からしたら、ロボが言って初めて
「そういえば『ガタンゴトン』に合わせてロボの口が動いてた」とか「ロボがしゃべってるときだけ『ガタンゴトン』の音なかったな」とかいろいろ合点がいきますね。
あと、
男子高校生が徐々にロボ達に近づいてます。
というふうにアバンの時点ですでにいろいろ情報量が多い。
Aパート
進級予定表
バカ・ヲタの存在を意識してロボは進級時の進路で文系を選択。
ロボを意識してマジメも文系を選択。
原作ではロボとマジメが理系ではなく文系を選んだことをワセダは不思議に思います。
ヲタとバカの喧嘩
ヲタとバカの喧嘩に対し、ロボなりのやり方で仲裁に入ります。
プチプチや鉛筆削り、糸通しやヤクルトの計量など様々なちょっとしたスッキリを仕向けるロボ。
それに引っかかるバカも馬鹿だなあと思う一方で、
ロボの言う「快楽を伴う新たなタスクを立て続けに課す」というのは自分の日常生活にも役立ちそうだなと思ってしまう自分がいます。
ロボと高橋
ロボに片想いしている男子高校生の「高橋」。
ついに高橋がロボに話しかけ、本をもらいます。
また会える口実になる「貸す」ではなく「あげる」というそっけなさがロボらしい。
Bパート
ロボとバカの喧嘩
そして今度はロボとバカが喧嘩に。
ロボの過去
喧嘩をきっかけにバカがロリに中学時代の話。
中学時代の孤立した経験から、学力がありながらもバカ達と同じ高校に進学することを決めたロボ。
ロボは学歴よりも、自分を理解していくれる友達を選んだわけですね。
このへんが第6話のロボの言動とつながってきますね。
ロボとバカ、仲直り
最終的にはバカの漫画で仲直り。
マジメの反省とリリィ
中学時代、ロボのことを考え偏差値が高い高校に行くことを勧めたバカ。
一方で、自分が一緒にいたいということばかり考え、ロボが文系を選択した理由を深く考えられなかったマジメ。
そんな自分に反省するマジメ。
何気に深い、好きなシーンです。
ロボと高橋の再会
そして本を返すかたちで高橋と再会するロボ。
ロボのほうに恋愛感情はあるかといえば微妙ですが、
いずれにせよ臭気計を貸すかたちで高橋とロボはまた会う口実ができましたね。
おわりに
言うまでもなく「女子高生の無駄づかい」主要キャラはバカ・ヲタ・ロボの3人であり、
その中で主人公は誰かと考えればやはりバカかなと。
バカは清々しいほどの馬鹿、それはアニメでもブレていませんね。
それが面白くもあるし、逆に他のキャラと比べて「可愛い」と評価されにくく、ある意味で視聴者に媚びていないのかなとw
一方でヲタはアニメ化に際してやや優遇されているというか、
視聴者から「可愛い」と思われるような描写が目立つのかなと。
じゃあロボはどうかというと、
ロボはメインキャラのわりにけっこう不遇な扱いを受けているなぁという印象です。
主人公のバカと比べれば当然出番は少なく、
かといってヲタのように洋服や髪型や表情が多彩に変わるシーンや、ちょっとした単独の出番があるわけでもない。
しかもメインの回である第10話でも作画が雑な印象を受けます。
後半の高橋とのやりとり、ギャグとしても今後のストーリー展開としても非常に重要なシーンなのにけっこう絵が微妙なんですよね。
普段のロボと比べて絵がちょっと太かったり細かったり安定しない。
できればロボのメイン回は作画が整ったロボのアップが見たかったところです。
そういう意味で、なかなか不運なロボ。
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