「手合わせ錬成」とは?
「鋼の錬金術師」において、錬金術を両手を合わせただけで行える「手合わせ錬成」。
「手合わせ錬成(練成陣なしでの練成)」は人体練成などを試みた際に「真理の扉」を見ることで可能になります。
「手合わせ錬成」は練成陣なしで錬金術を行えるので、瞬時にバリエーションに富んだ練成ができます。
錬金術師にとって、「練成陣を描く」という行為は特に戦闘においては大きなタイムロスになります。
そのため、マスタング大佐をはじめ戦闘で錬金術を使う場合は手袋などにあらかじめ練成陣を書いておく者が多数派です。
「手合わせ練成」と「あらかじめ書いておいた練成陣での錬金術」の違いは錬金術のバリエーションです。
例えば作中、エドは様々な錬金術を手合わせ練成によって行いますが、一方でマスタング大佐などは「焔の錬金術」のみです。
解説
「真理の扉」とは?
「真理の扉」の定義について作中で明確に定義されていはいませんが、「真理の扉」とは膨大な情報量が含まれた知識の源のようなものと考えられます。
人体練成を行うと、そのリバウンドで術者は代償を支払うことになります。
その際のやりとりが行われるのが真理の扉の門前。
術者は一瞬ではありますが真理の扉の中を見ることができます。
つまり人体練成を行うと一瞬ではありますが神のごとき膨大な知識量に触れることができるます。
「手合わせ錬成」の仕組み
先述の通り「手合わせ錬成」は真理の扉を開くことによって可能になります。
しかしその背景は、「真理の扉により不思議な力を与えられる」というのではなく、「真理と扉により膨大な知識量を得ることができそれゆえに練成陣なしでも練成できる技術が手に入る」というニュアンスに近いでしょう。
錬金術は円の中に銘々の構築式を描いて発動します。
練成陣の「円」は「力の循環」を表わします。
「手合わせ練成」とは自らの手を合わせることで力を循環させ、真理の扉により膨大な情報に触れた自分自身を構築式にすることで練成を行います。
それゆえに、「手合わせ練成」はあくまで「非常に高度な錬金術」というイメージで、作中でも手合わせ練成を見た他の錬金術師たちは「手合わせ練成 = 人体練成をした」とはすぐには結び付きません。
手合わせ錬成ができる登場人物