アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
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第56話「大総統の帰還」
アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の第56話「大総統の帰還」。
ブラッドレイが中央司令部に戻ってくるシーンはハガレンの中でも指折りの名シーンかと思います。
また、勝てないとわかっていながらも銃を向けるファルマン、何度も立ち上がり果敢に戦うバッカニア、リンと共闘するグリード、フー達の参戦。
地下では魂と対話し戦うホーエンハイム。
登場人物それぞれの持ち味が発揮される盛り上がりのある回かと思います。
全体のあらすじ
お父様と対峙したホーエンハイム。膨大な時を使い、自らの中にある53万6329人の魂たちと対話を終えていたホーエンハイムは、彼らを使って、お父様の身体を内側より破壊しようとする。一方、中央司令部正面入口へ舞い戻ったブラッドレイに対し、ブリッグズ軍は一斉射撃を加えるが、ブラッドレイはたった一人でそれらを撃破。バッカニアも瀕死の重傷を負う。絶体絶命の状況の中、それでも一人、必死に大総統へ銃を構えるファルマン。そこへなんと行方不明だったグリードが立ち塞がった。
各シーンの伏線などの解説
ホーエンハイムVSフラスコの中の小人ホムンクルス
落ち着いて、俺は君と話がしたい。
とにかく話を聞いてくれ。
そして君も話してくれ。
そう、そうだ。
君は、独りじゃない。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode56」(Abema TV)より引用
第56話はホーエンハイムの短い回想シーンから。
フラスコの中の小人ホムンクルスを倒すために、自身の中の賢者の石となった魂と対話を続けるホーエンハイム。
ちなみにこのあと行き倒れたホーエンハイムはシン国の人に助けられます。
シン国に錬金術を伝えたのはホーエンハイムであり、その後シン国はこの技術を発展させ錬丹術を築いてきます。
一方でアメストリスに錬金術の基礎を伝えたのはフラスコの中の小人ホムンクルス。
ホーエンハイムは「西の賢者」、フラスコの中の小人ホムンクルスは「東の賢者」として伝説となっています。
ホーエンハイム「確かに荒ぶる魂一人一人を相手にするのは気が狂いそうだったよ。
だがこいつらと対話する時間はたっぷりあった。
お前のくれたこの死ねない身体のおかげでな」ホムンクルス「対話をしただと?」
ホーエンハイム「そう。それこそお前がしなかったこと。
俺は、自分の中にいる536329人全員と、対話を終えている」(中略)
ホーエンハイム「進歩してるのは自分達だけだと思うなよ。
完全な存在になると言っただろ」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode56」(Abema TV)より引用
前回吸収した賢者の石に、抵抗されるフラスコの中の小人ホムンクルス。
ホーエンハイムの「対話を終えている」というくだりのセリフがかなりカッコイイです。
しかしフラスコの中の小人ホムンクルスはすでに入れ物がなくても活動でき、ホーエンハイムの外観から脱皮のように抜け出します。
ブラッドレイの生還
ブリッグズに責任をなすりつけるマスタング隊
フー達の参戦
スピード感がたまらないフーの登場シーンおよびブラッドレイとの戦い。
孫娘が腕を失ったきっかけを作った人物を前に、怒りで剣が震える描写が熱いです。
ちなみに腕を切り落としたのはランファン自身の判断であり、ブラッドレイが切り落としたわけではありません。
しかしランファンが腕を切り落としたのは自分の腕が戦闘のダメージでもう使いものにならないことを悟ったからであり、きっかけはやはりブラッドレイが作ったと言えます。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索