アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
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第26話「再会」レビュー(ネタバレ)
アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の第26話「再会」。
真理の扉の前でエドとアルが再会します。
そして引き戻されそうになるエドがアルに向けて迎えにいくことを宣言します。
ファンの間でも人気の演出がある回です。
全体のあらすじ
“お父様”に会うため、グラトニーと共にホムンクルス達のアジトへ向かうアルとシャオメイ。途中、シャオメイを探すメイとスカーも、彼らの後を追い地下へと潜入する。一方、グラトニーの腹の中で、真の姿を現したエンヴィーと戦うエドとリンだったが、エンヴィーの体を構成する人々の姿を見たエドは攻撃をためらい、倒されてしまう。そのままエンヴィーに飲み込まれゆくエド。だがその途上、朦朧とする意識の中でクセルクセス遺跡にあった錬成陣を思い出したエドは、グラトニーの腹から脱出する方法を思いつく。
TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイトより引用
各シーンの振り返り(解説や考察)
エド&リンVSエンヴィー
エンヴィーとの戦闘の中、クセルクセスの遺跡で見た錬成陣を思い出すエド。
錬成陣の欠けた部分を見つけます。
お父様のところへ向かうアル
一方アルはグラトニーと共にお父様のところへ。
エド達はグラトニーの腹の中ですから、ある意味でみんなお父様のところへ行っているわけですが。
キングブラッドレイの過去
キングブラッドレイの過去にも触れる第26話。
孤児?というか親がいない状態で英才教育を施された子供達の中で、生き延びたキングブラッドレイ。
開く真理の扉
大昔に滅んだ木がかわいそうだからって、石炭を火にくべるのをためらうのか?
こいつらはもう人間には戻れない。
感情じゃなくて理屈で人間の定義に線を引けよ、錬金術師。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode26」(Abema TV)より引用
そしてエドの錬成により真理の扉が開き、エド・リン・エンヴィーはそこから脱出します。
目的が一緒なら協力するエンヴィーの理性的なところが、アニメ1期のエンヴィーと違っていい性格だなあと思います。
そして賢者の石を使うことをためらうエドに対するエンヴィーの言葉も、大人というか考えさせられるセリフです。
そしてエドとアルは再会します。
アルが真理の扉のところで存在しているというエドの仮説は正しかったわけですね。
そして迎えに来ることを宣言するエド。
ここの勢いとBGMの入りがほんとにいい演出でかっこいい。
おわりに
真理の扉の模様は一人一人模様が違っていて、
エドの真理の扉の絵柄は旧約聖書の「生命の樹」がモチーフになっています。
聖書では生命の樹の実を食べると神のように永遠の命を得られるとされています。
生命の樹は「攻殻機動隊」など他のアニメでもちょこちょこ使われています。
先述の通り生命の樹の実を食べると神のように永遠の命を得られるとされて、人間が神のように命を扱おうとする(つまり命を作ろうとする)ストーリーに対して使われることが多いようです。
エドも人体錬成により母親を蘇らせようとした経緯があり、そういったエドの錬金術や作品全体のテーマを示唆する意味でこの絵柄なのかと。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索