アニメ「鋼の錬金術師」1期について、結末の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
鋼の錬金術師(1期)の結末
鋼の錬金術師のアニメ1期は、原作である漫画とは異なるオリジナル展開で進みます。
最終的には、
弟であるアルは元の体を取り戻します。
一方で兄のエドはその代償として異世界に飛ばされてしまいます。
エドの手足は元には戻りません。
エドとアルは別々の世界で離れ離れになり、いつか再会することを夢見るかたちで物語は終わります。
そして映画「シャンバラを征く者」へ続きます。
「鋼の錬金術師」アニメ1期とは?
漫画を原作とする作品である「ハガレン」こと「鋼の錬金術師」。
アニメには1期と2期があり、これらは続いているわけではなくそれぞれ独立した物語りになります。
1期は漫画の連載途中に始まった、ハガレン初のアニメ作品です。
漫画が完結していなかったこともあり、1期はアニメオリジナル展開をしてオリジナルの結末で終わります。
2期はほぼ漫画を忠実に再現し、最終回も同じ原作と同じ結末を迎えます。
しかしながら「母親の人体錬成に失敗したエドとアルが、失った体を取り戻すため旅をする」という基本の流れは同じです。
そのため二人の旅がどうなり、体を取り戻せたどうかが結末としては非常に気になる点になってきます。
ちなみに原作と異なるアニメ作品は何かと批判されがちですが、鋼の錬金術師は世界観が完成されていて1期も評価が高いのが特徴です。
鋼の錬金術師1期の主な展開
鋼の錬金術師アニメ1期においては、
- 主人公のエド
- 弟のアル(アルフォンス)
- 父親であるホーエンハイム
- ホーエンハイムの昔の恋人であるダンテ
この4人が結末に関わる最も重要な人物と言えるでしょう。
そして原作にはない1期オリジナルの設定である、「人体錬成を失敗した際に生まれた生き物が、賢者の石を取り込むことでホムンクルスは生まれる」という設定が非常に重要になってきます。
具体的な展開としては、
賢者の石を使って長い時間を生き続けていたホーエンハイムとダンテ。
ホーエンハイムと異なりダンテはホムンクルス達を使い賢者の石を作り続けようとします。
それを阻止しようとするエドとアルですが、
戦闘の中でエドは命を落としてしまいます。
その様子を見て、アルは自分を犠牲にしてエドの命を錬成します。
このいざこざの中で戦い自体は終わります。
そしてアルを犠牲にして生き返ったエドは、手足も元の体に戻っています。
しかし今度はエドが自分の手足を再び代価にして消滅したアルを連れ戻そうとします。
結果として、アルは元の体を取り戻します。
一方でエドは真理の扉を通って異世界に飛ばされ、手足もまた失ってしまいます。
ちなみにエドが飛ばされた異世界とは昔のヨーロッパ。実際の世界です。
おわりに
家族である母親を失い、今度は兄弟同士も離れ離れになったエルリック兄弟。
エドに関しては相思相愛の感じもあったウィンリィとも離れ離れになる結果となり、
鋼の錬金術師の1期はどちらかというとバッドエンドな展開を迎えます。
しかしエルリック兄弟が苦悶の表情で終わりを迎えるかというとそうでもなく、どこか爽やかさもある演出です。
ハッピーエンドではありませんが、見応えのある非常に面白い作品だと思います。
補足記事
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索