漫画「月曜日の友達」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
水谷は月野が好きだったのか?
漫画「月曜日の友達」。
水谷は月野のことが(恋愛対象として)好きだったのでしょうか?
本編でははっきりと明言されませんが、全体から察するに、
水谷は月野ことを異性として明らかに意識していましたが、その恋愛感情を自分でははっきり気づけていない様子でした。
水谷が月野を意識するシーン
水谷は月曜日の夜に月野を会う約束をして以降、だんだんと月野のことが気になっていきます。
そして、第3話で水谷は月野と友達になることを提案します。
この「友達になる」という発言は、水谷がもっと月野と心を共有したいという、まさに純粋に「友達になりたい」という意図もあるのですが、
「夏休みの日中にどこかに一緒に出かける」ための建前にもとれます。
つまり、水谷は月野と「友達」になった時点で、恋愛感情とまではいかないまでも、月野ともっと一緒にいたいという気持ちが強まっていました。
そして第5話で月野と関係が悪くなります。
このとき悩んでいた様子の水谷に対し、金石は「恋」とし、土森も「月野君と何かあった?」と指摘されます。
明らかに周りから見れば水谷は恋をしているように見えています。
そして極めつけは第7話。
火木が飲みかけのジュースを月野にあげようとすると、割って入るように火木のジュースを水谷がもらい、月野と火木と間接キスを妨害します。
さらに、そのあと夜の学校で超能力により空を飛んだ水谷と月野。
水谷は月野にチョコレートをプレゼントしますが、
月野が一口食べた後、それを水谷も一口もらいます。
水谷がすごく間接キスにこだわったわけではありませんが、
物語の演出として、火木とはしなかった間接キスを、水谷が月野とするという展開で2人の特別な仲が表現されています。
恋愛感情を自覚できていない水谷
しかしながら、
水谷が月野に対する恋愛感情をしっかり自覚していたかといえば微妙です。
二年生になっても違うクラスになっても卒業して別の高校になっても大人になっても、私たち、友達だよな。
水谷「月曜日の友達 2」より引用
物語終盤の第7話、水谷は月野に上記のように言います。
これは水谷が月野を恋愛対象として見ていないというよりは、恋愛対象になっていることを気づいていないのではないでしょうか。
先述のように、水谷はなんとなく火木と月野が間接キスをすることを嫌がった様子から、月野を異性として意識していることは明らかです。
おそらく水谷は自分の月野に対する好意をまだ恋愛と自覚できておらず、自分の好意を伝える言葉が「友達」しかまだなかったのではないでしょうか。
おわりに
思春期の葛藤を描いた漫画「月曜日の友達」。
周りが大人びていく時期に取り残されたような疎外感を感じる水谷。
そんな水谷はまだ恋愛に対しても疎く、月野との関係においてもある意味で「子供」な認識をしてしまっていたのかもしれません。
2人の関係性については、月野の方がまだ恋愛対象として意識していた印象を受けます。
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