アニメ「鋼の錬金術師」(ハガレン)について一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
エリシア・ヒューズの1期と2期の違い
ヒューズとグレイシアの娘であるエリシア。
1期と2期で設定に大きな違いはないものの、1期ではエリシアが生まれる瞬間、つまりグレイシアの出産にエド達は立ち会っています。
これは命が生まれる瞬間をエド達が体験するというシーンを、より少ない登場人物で描くためと思われます。
2期および原作ではこの出産立ち合いシーンは、オートメイル技師であるドミニクの息子夫婦にて描かれます。
解説
設定の違い
先述のような出産シーンの違いはあるものの、ヒューズの娘でありヒューズの死に伴い父を幼くして亡くすというエリシアの立ち位置は1期2期で同じです。
ただし原作準拠の2期の方が周囲の人物も含め、ヒューズの死による悲しみをより丁寧に描いている印象を受けます。
本編での活躍や出番の違い
1期と2期ではブラッドレイの正体が異なります。
1期ではプライド、2期ではラースとなっています。
2期のブラッドレイは憤怒のホムンクルス「ラース」であるため、度々怒りの描写が見られます。
ヒューズの葬儀で父の死を飲み込めず疑問を投げかけるエリシア。
この様子に多くの参列者は涙を流しますが、ブラッドレイのみ「騒がしい子供」として怒りで手が震えます。
これが初見では悲しみで手が震えているようなミスリードを誘い、ハガレンにおける伏線の1つとなっています。
1期ではブラッドレイはラースではないため、この伏線はありません。
結末の違い
1期よりも2期のほうがヒューズの死に対するエド達の悲しみを深く描いていると思います。
特に第16話、ヒューズの死を知りエド達がグレイシアを対面するシーンは胸に来るものがります。
エド達にヒューズの死を言えないアームストロング。
それを非難しながらも自分のエド達に言えないマスタング。
それを残酷とするリザ。
周囲の描写に本当に胸が痛みます。
そして、訪問したウィンリィを父と勘違いするエリシアがたまらなく悲しい。
そんなエリシアはエド達が帰った後、人知れず嗚咽するグレイシアを今度は慰めます。
この健気さも非常に視聴者の涙を誘うシーンとなっています。
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参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索