アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のページです。
一部ネタバレも含みますのでご了承ください。
ヒューズの葬儀
ヒューズの死亡回である第10話は、その後の葬儀のシーンが何とも痛ましく涙を誘います。
純粋さゆえのエリシアの反応や、それを聞く最愛の夫を亡くしたグレイシア。
悲しみに耐えきれないアームストロングや、強がっても涙を流さずにはいられないマスタング。
ヒューズの死の悼み方が短いシーンで実に多様に描かれています。
手を震わせるブラッドレイの伏線もあり、非常に印象的なシーンです。
シーンの解説
純粋なエリシア
ママ、どうしてパパ埋められちゃうの?
そんなことしたら、パパお仕事できなくなっちゃうよ。
パパ、お仕事一杯あるって言ってたもん。
嫌だよ!埋めないでよ!パパー!!「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST episode10」(Abema TV)より引用
父の死の意味を完全には理解できていない3歳のエリシア。
人体錬成が頭をよぎるマスタングもそうですが、「死」というものがどういうものなのかを問う側面もあると思える「鋼の錬金術師」という作品。
当然エリシアに悪気はないわけですが、グレイシアや周囲の大人にとってはこういう言動が一番こたえるでしょう。
涙を流すグレイシアやアームストロング。
ブラッドレイも手を振るわせ、まるで「悲しみに耐えている」ような演出で視聴者のミスリードを誘います。
実際は「憤怒」のホムンクルスであるラースは、人間の命を重く考えておらず、人ひとりの死で騒がしい子供に怒りをこらえています。
悲しむアームストロング
イシュヴァール殲滅戦に耐えきれないほど共感力が高く優しいアームストロング。
エルリック兄弟の過去を知ったときも号泣していましたが、ヒューズの葬儀とあれば涙を流さずにはいられないでしょう。
メタ的にはアームストロングのリアクションは場の感情を描写する・際立てることに貢献しているなぁと思います。
本編
参考資料
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST STORY』(TVアニメ「鋼の錬金術師」公式サイト)2021年7月25日検索