「映画プリキュアミラクルユニバース」の感想と解説です。
ネタバレ含みますのでご了承ください。
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「プリキュアミラクルユニバース」は良くも悪くもなかった
「映画プリキュアミラクルユニバース」は作品としては良くも悪くもなかったです。
オールスターズ映画の基本に忠実で無難な作品。
一番の印象としては、
今までのプリキュアの映画を見たことがある人からしたら、単調でちょっと退屈するかもしれないなあという感じです。
一方で、
歴代のオールスターズ恒例の展開を踏襲していて無難で安定感のある作品とも言えるのかなと思います。
「映画プリキュアミラクルユニバース」とは?
2019年の春に公開されたプリキュア映画。
オールスター映画ですが、数年前から間近の3世代のプリキュアしか登場しないため、
今回は
「キラキラ☆プリキュアアラモード」
「HUGっと!プリキュア」
「スター☆トゥインクルプリキュア」
の3世代が登場するオールスターシリーズ。
終盤に、全ての世代のプリキュアがミラクルライトを振って応援するシーンがあるのですが、セリフも一部のキャラだけで出番はほんの一瞬なので、今回の映画もほぼ3世代のみで構成された映画と考えていいでしょう。
「映画プリキュアミラクルユニバース」感想と解説
良かった点
どのオールスターズ映画でも言えることですが、やはり複数世代のプリキュアが登場してのやりとりは普段見ることができないシーンなので新鮮ですね。
作画も似ているので共演に違和感がないのも個人的には良かったです。
エンディングのダンスの振り付けも比較的シンプルだったので、お子さん達が真似しやすいのかなあと。
あと、オールスター恒例の展開であるプリキュア達が世代をまたいでバラバラになるシーン。
ピトンが敵から逃げる過程の中で、「スター☆トゥインクルプリキュア」4人の頑張りや優しさに自然と触れる展開になっているのは構成が良かったなあと思いました。
オールスターズ映画では、今年のプリキュアが新米なだけに序盤は戦力として頼りない描写があるのは恒例ですが、
「スター☆トゥインクルプリキュア」の成長する過程がちゃんと描かれていてそれが終盤につながったのはよかったです。
悪かった点
敵キャラの掘り下げが雑でした。
なんで彼がミラクルライトを狙ったのか。
そういった経緯が省かれすぎて、子供向け映画としても雑すぎるかなと。
本来は敵キャラの思いとか過去を掘り下げることで、
「敵であっても助けてあげないといけない面があるんだ」みたいな展開に持っていけるのですが、今回はそれがなかった感じです。
そのため、ピンチのときの絶望感や緊迫感に欠けるなあと。
たぶん、これらによって展開のメリハリが小さく、単調さの原因になってくるのかなあと思ったりしてます。
まとめ
そんな感じで、
「映画プリキュアミラクルユニバース」は駄作ではないのですが、正直ちょっと退屈してしまう作品でした。
物語の展開は従来とオールスターズ映画にそった基本に忠実なものなのですが、いずれの局面もやや盛り上がりに欠ける感じ。
その背景にはストーリーとしての掘り下げが少ないせいかなと。
初めてプリキュア映画を見る人には親しみやすい作品と思いますが、
何回か過去の作品を見たことがある人やストーリー性を重視する人には退屈な作品かもしれません。