チ。名言集(第25話)-地球の運動について-

前の話の名言

前の話の名言 「チ。」第24話の名言集  アリストなんちゃらはこうも考えたらしいな。  人は自分の特性...



「チ。」第25話の名言集

チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用

 アニメ「チ。-地球の運動について-」の最終回である第25話、「『?』」の名言を見ていきます。



解説

全ての研究活動は専門化して

 僕は今恐れているんだ。
 もしかしたら今後、真理は発見されるものではなく、作られるもの、という見方が、ある種前提になるかもしれない。
 過去の書物や異国を見ると、それぞれに違う歴史や、文化、信仰がある。
 今はまだ情報が少ないけど、この先、さらに自分達意外と繋がれば、真理さえ、相対的であると見なされていくだろう。
 そうなれば人の心から、絶対不変の真理という理念に対する、畏怖や、崇拝が薄れていく。
 そして、全ての研究活動は専門化して、知の総体に触れたいという崇高な欲望、つまり、好奇心は、馬鹿げた不要なものとして、唾棄されるかもしれない。
 そうなるのは、なんというか僕は、寂しいよ。

チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用

 知識人が集まる集会にて演説をするラファウ。

 「全ての研究活動は専門化して」というくだりはまさに現代のことを意識したセリフだなと思います。

 「つまり、好奇心は、馬鹿げた不要なものとして、唾棄されるかもしれない」という表現。
 ここで言う「好奇心」とはおそらく「世の中には唯一の正しさ(真理)があると信じそれを求める心」と言えるでしょう。
 確かに現代では、「唯一の正しさ」を信じて疑わないことは嘲笑される傾向があるなと思います。


学問だの真理だのは人間には荷が重い

 父は言った。疑えと。
 結果、彼は誰も信頼せず、資料を共有しないで殺された。

 先生は言った。信じろと。
 結果、彼は自らの信念に従って、殺人もいとわなくなった。

 これが、知に関わった者の末路です。
 学問だの真理だのは人間には荷が重い。

チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用

 司教に自身の過去を話すアルベルト。

 自分の知的好奇心を全肯定してくれたラファウ。
 そのラファウが父を殺したということは、嫌でも自分の考えが間違っていたと思ってしまうでしょう。

 自分の知的好奇心を肯定することができなくなったアルベルト。


疑うことと信じること。これらの矛盾は両立します。

http://likiroku.com/chi-25-mujun-ryouritu/


僕らは足りない。だから補い合える。そうじゃなきゃ、この世界には挑めない。

http://likiroku.com/chi-25-albert-ketui/



チ。-最終回の解説について-

「チ。」最終回の考察  「チ。-地球の運動について-」は第1~3章までは架空の王国「P王国」を舞台に、最終章はポーラン...



参考資料

テキストのコピーはできません。