チ。-物語の時系列について-|地球の運動について



「チ。」の時系列

チ。 ―地球の運動について― 第8話 イカロスにならねば(ABEMA)より引用

 「チ。-地球の運動について-」は15世紀を舞台におよそ35年ほどの歴史を描きます。



解説

第1章(ラファウ)

チ。 ―地球の運動について― 第3話 僕は、地動説を信じてます(ABEMA)より引用

 (おそらくポーランドがモデルの)架空の国「P王国」を舞台に時代は15世紀を描きます。

 つまり1400年代。

 第1話時点でラファウの大学進学は決まっており、その後に地動説の研究で異端として捕まります。
 大学の入学証明書を裁判で破り捨てるラファウ。

 これらより、おそらく第1章(ラファウの死までを描く物語)は1年未満の比較的短い期間の物語であることが読み取れます。


第2章(オクジー)

チ。 ―地球の運動について― 第5話 私が死んでもこの世界は続く(ABEMA)より引用

チ。 ―地球の運動について― 第10話『知』(ABEMA)より引用

 第2章はラファウの死から10年後を描きます。

  • バデーニが地動説を発表できるレベルまで完成させる
  • オクジ―が文字を学び本を書く
  • バデーニが多数の浮浪者の頭部使って(オクジーの本の内容の)刺青を彫る
  • 脱出のための地下通路を掘る

 具体的にどのくらいの時間が経過したのか言及はされませんが、達成された内容の濃さから考えるとそれなりの時間が経っている印象。

 明らかに第1章より長い時間軸の物語と言えます。


第3章(ドゥラカ)

チ。 ―地球の運動について― 第19話 迷いの中に倫理がある(ABEMA)より引用

チ。 ―地球の運動について― 第19話 迷いの中に倫理がある(ABEMA)より引用

 第3章はオクジー・バデーニの処刑およびヨレンタの逃亡から25年後を描きます。

 合わせると第1章ラファウの死から35年が経っています。

 ちなみにヨレンタは第2章登場時点で14歳。
 このため異端解放戦線の組織長となった第3章のヨレンタは39歳くらいと言えます。


第4章(最終章)(アルベルト)

チ。 ―地球の運動について― 第25話『?』(ABEMA)より引用

 最終章は1468年のポーランドを舞台とします。

 第1~3章は「P王国」と明記されていた点、そのほか諸々の描写から第1~3章と最終章は別の世界線と考えられます。

 それでもあえて、時代背景がつながっていると仮定するなら、(ポトツキ宛の手紙が該当の住所に届いた様子があるため)最終章はドゥラカの死からあまり時間が経っていないことが考えられます。

 さらに逆算すると、アルベルトの物語は1468年なので、それから約35年前、第1章ラファウの物語は1433年くらいと考えられます。



チ。-最終回の解説について-

「チ。」最終回の考察  「チ。-地球の運動について-」は第1~3章までは架空の王国「P王国」を舞台に、最終章はポーラン...



参考資料

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