カウボーイビバップの名言 よせあつめブルース 解説8|ナチュラル・ウーマン(フェイ)

 カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
 適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。




Part8 ナチュラル・ウーマン

「伝説的名作アニメ『カウボーイビバップ』Netflix配信日決定!| ネトフリアニメ」(Netflix Anime)(youtube)より引用

 きれい事は嫌い、きれい好きも嫌い。
 少しくらい汚れている方が、部屋も世の中も住みやすいってもんよ。
 色白は七難隠すなんて言うけど、隠し事も嫌いなの。
 しみ、そばかす、いいじゃない。
 誰も彼も同じ肌、同じ顔じゃあ、どれが自分かわかんなくなるわよ。
 あたしはただでさえ自分がわからない。
 だから、手がかりを隠しちゃいけないの。全部、自分の道標だからね。

ジェット『女は見た目じゃ解らんからな』

フェイ(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用



解説

 「自然体の自分を認める」ことについての「ナチュラル・ウーマン」。

 表現自体はよくあるものかなと思いますが、記憶を失ったフェイが言うからこその重みがあると思います。

 事故によって記憶を失ったフェイですが、事故前はおそらく裕福な家庭の「お嬢様」であった様子が本編からうかがえます。

 一方で今のフェイは良くも悪くも擦れている性格。
 コールドスリープから目覚めた直後に詐欺にあったせいもあるのでしょうが。

 一般的に人格と記憶は別の物、記憶はあくまで過去の情報にしか過ぎないと思われがちです。

 しかしながら積み重ねた記憶によって人格が形成されることを考えれば、記憶というのは自身のアイデンティティにとって非常に重要な部分を担っていると思います。

 このあたりのテーマは攻殻機動隊などでも扱っており興味深いです。

 人は化粧や整形で自分を変えようとする一方で、自分のアイデンティティが危うくなると「本当の自分とは」と過去の自分を振り返ってしまうものだと思います。



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参考資料

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