カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
【目次】 [close]
よせあつめブルースPart20~24解説
Part20 デイドリーム・ビリーヴァー
俺達皆、眠りながら目覚め、目覚めながら眠っている。
過去は事実か?記憶は真実か?
夢は、どこからが夢なのか?
寝ながら見る夢、起きていて嫁見る夢、どちらも同じだ。
夢を見ないという奴は憶えていないだけ。
夢がないという奴も、気付いていないだけ。
臆病なのさ。見たいくせに見ないようにしてるだけなんだ。スパイク(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
「デイドリーム・ビリーヴァー」は直訳すると「白昼夢を信じる人」と考えられます。
デイドリームとは日中の夢、ビリーヴァーは信じる人となるでしょう。
「デイドリーム・ビリーヴァー」という言葉自体アメリカのロックバンドであるモンキーズの曲名の引用でしょうが、ジュリアとの過去に囚われ、今をぼんやり生きるスパイクをよく表している言葉と言えます。
Part21 君の意志のままに
そしてこれは、ただの幻影だ。
見えざる手に操られ、真実は分厚いベールに覆われたままだ。
でもそれは、ひっそりと、まるでタイタンの月のように人知れず存在し、砂嵐が過ぎ去った頃、いつか姿を現すだろう。スパイク(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
現実も夢のように儚いものであることは、諸行無常というか東洋思想に通ずるものがあります。
ちなみにタイタンとは火星の衛星の名前です。
地球で言う月に相当します。
「見えざる手に操られ、真実は分厚いベールに覆われたままだ」というのは、大人の事情で規制を受けて、本来のかたちで放送されないアニメ作品を暗に指しているように思えます。
Part22 怒りをこめて振り返れ
だからもう、たかが娯楽に目くじら立てたりするのはよそうじゃないか。
これは冗談なんかじゃない、フィクションでもない、それとも、俺は悪い夢でも見てたのか?スパイク(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
「たかが娯楽に目くじら立てたり」という表現も、アニメやコンテンツに対する過剰な規制のことを暗に指しているのでしょう。
Part23 ブルーにこんがらがって
どっかのブルースマンが、ブルースの定義をきかれてこう言ったそうだ。
「ブルースってのは、どうにもならない困り事を言うのさ」スパイク(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
そして最後に、困りごとからブルースが生まれることを例え話として、どうにもならない規制の中で生まれる作品もあることを例えています。
Part24 イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
THIS IS NOT END.
YOU WILL SEE THE REAL “COWBOY BEBOP” SOMEDAY!カウボーイビバップ よせあつめブルースより引用
直訳すると「これは終わりではない。いつかあなたは本当の『カウボーイビバップ』に目にするだろう!」となります。
最後にカットのない放送を示唆してよせあつめブルースは締めくくられます。
補足記事