カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)についてです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
Part13 イフ・シックス・ワズ・ナイン
あらゆる物を疑ってかかる事、それが重要だ。
情報なんてしょせんは情報。テレビで言ってる事が真実なんて思ったら大間違いだ。
自分の目を見開いて、耳をかっぽじって世界を見聞きすること、そして自分の脳を使って考えること。
全てを疑いつくした後にこそ、何かを本当に信じることが可能なんだ。
そう、信じるために全てを疑うんだ。ジェット「難しいどころの話じゃない。そんなの無理だ!バットも持たずに野球をやるようなもんだ。おおい、スパイク!」
スパイク「そういうのが好きなんだよ。俺は」スパイク(カウボーイビバップ よせあつめブルース)より引用
解説
規制の多いメディアに対する批判が見られる「よせあつめブルース」において、視聴者側のリテラシーへの皮肉・示唆が見られる「イフ・シックス・ワズ・ナイン」。
インターネットが普及した昨今では、情報の信頼性とそれを見極める視聴者のリテラシーが重要視されています。
カウボーイビバップは番組放送と併行してホームページをインターネット上に公開していました。
ホームページ内ではオリジナル小説なども公開されており、いわゆるテレビでは見られないネットだけのオリジナルコンテンツがありました。
今では特に珍しいことではありませんが、当時はまだ比較的珍しい試みであったと思います。
そんなカウボーイビバップだからこそ、情報の信頼性を吟味できる視聴者側のリテラシーにも問題提起があったのでしょう。
本編でも「自分の目を見開いて、耳をかっぽじって世界を見聞きすること、そして自分の脳を使って考えること」を示唆する内容が度々見られます。
そういった情報リテラシーに関する問題提起が特に顕著なのは第23話の「ブレイン・スクラッチ」だと思うのですが、テレビ放送時にはこの23話はカットされた話数の1つであるという点がまた皮肉だなぁと思います。
補足記事