カウボーイビバップ(Cowboy Bebop)について適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
フェイ・ヴァレンタインの結末
アニメ「カウボーイビバップ」の登場人物でありヒロインであるフェイ・ヴァレンタイン。
本編にてフェイは記憶を取り戻しますが、彼女が求めていた「居場所」はなく自身を取り巻く現状は変わらないままとなります。
その後の展開は本編で語られず視聴者の想像に任せる形をとりますが、これまでの人間関係から察するにフェイはジェットと付かず離れずの関係性で気ままな賞金稼ぎを続けているのではと考えられます。
解説
フェイの過去(宇宙での事故とコールドスリープ)
幼い頃、宇宙旅行中の事故に遭ったフェイ。
当時の医療技術では治療困難であった背景からコールドスリープにて約50年の眠りにつきます。
フェイが遭った事故からほどなくして、地球は月ゲート爆発事故により隕石が降り注ぐ壊滅的な惑星になってしまいます。
これによりフェイの個人情報も消え去ります。
医療技術の発展で治療に成功しその後に目覚めたフェイですが、事故の影響で記憶喪失となっており先述の個人情報消失もあって過去が全くわからない状態となります。
さらにコールドスリープから目覚めた直後に詐欺に遭い、自身と関係ない借金まで背負わされる事態となります。
ビバップ号でのフェイ
以上の状態からスパイク達と出会ったフェイは、騒動を経てビバップ号のクルーとつるむことになります。
そして第18話「スピーク・ライク・ア・チャイルド」にて記憶の手掛かりとなる過去のビデオを入手します。
フェイは地球(シンガポール)の生まれでありビデオも自宅の風景を映していたことから、同じく地球育ちであったエドに心当たりがあることが第24話「ハード・ラック・ウーマン」にて判明します。
そして地球に降り立ちかつてのフェイを知る老婆と出会います。
しかし時を重ねた相手に対して時が止まっていた自分は場違いな感覚が拭えず、フェイはその場を後にします。
これらをきっかけに何気なくシャワーを浴びている際にふと記憶がよみがえったフェイ。
蘇った記憶を頼りにかつての自宅を訪れますが、(おそらく月ゲート事故の影響で)跡形もなく、フェイの居場所はありませんでした。
家族の所在などまだ調べることはなくもないのでしょうが、フェイは「これ以上過去を調べても自分の居場所なんてない」と悟ったような様子になります。
フェイのその後
記憶を取り戻したフェイはビバップ号が自分の居場所だと再認識します。
しかし記憶が戻った頃にはエドとアインはビバップ号を降り、スパイクは単身で組織に乗り込むこととなります。
ビバップ号に残されたジェットとフェイがその後どのような関係性になったかは明確に描かれてはいません。
しかしながら、以前から勝手に離れては戻ってくるというフェイと、愚痴を言いながらも全員分の食事を用意するなど面倒見の良いジェット。
ジェットとスパイクのような明らかな相棒にはならないかもしれませんが、フェイとジェットはふらっと共闘するような、程よい距離感の関係性が続くのではないのでしょうか。
補足記事