人体練成と医療錬金術の違い
アニメ「鋼の錬金術師」において、
「医療分野の錬金術」と「人体練成」の違いがいまいちわかりにくいですね。
作中においても割とそのへんはあいまいですが、イメージとしては
「医療分野の錬金術」があくまで治療や自己治癒の促進程度なものに対し、
「人体練成」はすでに失われた命を創ることを指します。
以下、もう少し詳しく。
そもそもあいまいな「錬金術」
そもそも「鋼の錬金術師」において、錬金術は作者の意向によりその定義はあいまいです。
基本的に作者が「細かいことは気にすんな」スタンスなわけです。
そのため錬金術の定義について視聴者が細かに考えることはなかなか不毛なわけですが、
それでも本編の内容を参考にすると、
医療錬金術は私達の世界で言うところの「医療ができる範囲」のことしかできない描写です。
だからこそ、
オートメイルがあったり、人々が人体練成を試みようとするわけです。
「人体練成」と「医療錬金術」の特徴
人体練成
人体練成は、錬金術により死んだ人を生き返らせようとする行為です。
作中において、一度失われた命を元に戻すことはできません。
つまり、
人体練成はどんな錬金術の技術を持ってしても不可能です。
これは賢者の石を使ったとしても同様です。
医療錬金術
医療錬金術は、錬金術により怪我や病気を治療する行為です。
医療錬金術は賢者の石を使うことにより治療の幅は広がります。
致命傷を負ったハインケルはドクターマルコーの医療錬金術(+賢者の石)で復活します。
このあたりの描写を見ると、大きな怪我を通常の医療錬金術で治すのは専門家でもかなり難しいことがわかります。
やはり大きな怪我にはそれ相応の代価が必要なようです。
まとめ
以上のように、
人体練成はすでに失われた命を元に戻す、あるいは命を創る行為を指していることがわかります。
一方、医療錬金術は私達の世界でいう「医療」であることがわかります。
では、どの範囲まで治療が可能なのかは、錬金術師の技術と支払われる代価によるところが大きいでしょう。
とは言うものの、
じゃあ怪我をした人を錬金術で治療するための代価はなんなのか?
術者の体?そんなことしていたら体がいくつあっても足りないですね。
壊れたラジオを修理するならラジオのパーツがあればいいですが、人の体の代価なんてそんなに単純なものではありません。
結局のところ、
賢者の石のような等価交換を無視できるアイテムがないと重症な人を救うような大きな治療はできないのが医療錬金術の限界ではと考えられます。
このように考えると、「鋼の錬金術師」の世界において医療錬金術だけでなく、錬金術を使わない医者や、オートメイルの技術が共存している理由がわかりますね。
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